北朝鮮兵捕虜2人が韓国に到着…北朝鮮は沈黙、ロシア派兵の「英雄像」に影響も
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【09月27日 KOREA WAVE】ウクライナで捕虜となった北朝鮮兵2人が韓国に移送されたことが明らかになったものの、北朝鮮当局は公式な反応を示していない。ロシアへの派兵を正当化してきた北朝鮮にとって、兵士の韓国行きは体制への負担となる可能性があり、慎重な対応を続けているとみられる。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は9月25日、捕虜2人の韓国移送について一切言及しなかった。
一方、国営の朝鮮中央通信は同日、対敵研究院のカン・チョルス室長による文章を掲載。ザビエル・ブランソン在韓米軍司令官が最近、韓国を集団防衛の重要拠点と位置付けた発言を批判したが、捕虜の韓国移送には直接触れなかった。
ウクライナのゼレンスキー大統領は23日(現地時間)、国連総会での演説で、捕虜となっていた北朝鮮兵2人を最近、韓国に移送したと発表した。その後、韓国野党「国民の力」のユ・ヨンウォン議員も国会で記者会見を開き、2人が数日前に無事韓国へ到着したと明らかにした。
捕虜2人の存在が初めて公表されたのは2025年1月だった。ゼレンスキー大統領がSNSで、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で北朝鮮兵2人を拘束したと発表した。その後、2人は赤十字国際委員会(ICRC)との面談や韓国メディアのインタビューなどで、韓国への移送を希望する意思を示していた。
韓国政府とウクライナ政府は長期間にわたり水面下で交渉を重ね、2026年6月に捕虜の移送で合意したと伝えられている。
今回、ゼレンスキー大統領が国連総会で移送の事実を公表したことで、2人の韓国行きが明らかになった。
北朝鮮としては、自国の兵士が捕虜となり、韓国に移送されるのは異例の事態だ。そのため、北朝鮮が対外的に問題視する可能性も指摘されていたが、移送の公表後も国内外に向けた公式声明や反応は出していない。
北朝鮮はこれまで、ロシアのウクライナ侵攻に派遣した兵士に英雄の称号を授与し、平壌に戦死者を追悼する記念館を建設するなど、ロシア派兵の正当性を強調してきた。
こうした中、生存している捕虜が韓国への移送を希望し、実際に韓国へ渡った事実は、北朝鮮が掲げてきた派兵兵士の「英雄像」と矛盾し、体制にとって負担になる可能性がある。
北朝鮮は当面、今回の問題について公式な立場を明らかにせず、状況を見守るとみられる。
また、捕虜2人の韓国移送に関する情報が軍内部に広がることを防ぐとともに、思想教育を強化し、軍内部の動揺を抑えることに注力する可能性がある。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News