韓国電池業界、ESS向けナトリウムイオン電池に照準…ハードカーボン量産へ動き
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【09月27日 KOREA WAVE】ナトリウムイオン電池(SIB)がエネルギー貯蔵システム(ESS)向けの有力候補として浮上する中、韓国の電池素材メーカーが負極材「ハードカーボン」の開発と生産能力の拡大を進めている。電池メーカーのサムスンSDIとLGエナジーソリューションも採用を研究している。
サムスンSDIは、ナトリウムイオン電池の商用化に合わせてハードカーボンを採用できるよう研究を進める。LGエナジーソリューションは2027年にESS顧客向けのサンプル出荷を目指す。商用化の初期には黒鉛を一部使用し、ハードカーボンの比率を段階的に高めて置き換える計画だ。
ナトリウムイオンはリチウムイオンより大きく、粒子が密な黒鉛には安定して蓄えにくい。このため、多孔質のハードカーボンが代替材料として注目されている。
素材メーカーの愛敬ケミカルは2012年に負極材用ハードカーボンを発売した。2024年には原料をポリウレタン樹脂からバイオマスに転換し、2025年には性能を改善した製品を発表した。現在は全州工場を中心に生産設備を増強しており、市場動向に合わせて生産能力を拡大する方針だ。
ポスコフューチャーエムもハードカーボンを次世代素材戦略に組み込んだ。2027年第3四半期までに負極材の開発を終え、2028年に量産を始める計画だ。
ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池よりエネルギー密度が低く、同じ容量を確保するには大型化する。一方、ESSでは設置場所や重量の制約が比較的小さい。業界では、ESS向け需要が増えれば、ハードカーボンの性能やコストを巡る素材メーカー間の競争がさらに激しくなるとの見方が出ている。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News