【9月27日 AFP】米国北東部は26日、非常に強力な暴風雨「ノーイースター」に見舞われ、大雨と強風の影響で数百便が欠航し、数万世帯が停電するなどの大きな被害が出た。

北東からの強風を伴うことからその名がついた「ノーイースター」は、ニューヨークやボストン、フィラデルフィアなどの主要都市を直撃した。米国立気象局(NWS)は、この週末にかけて中部大西洋沿岸で大規模な高潮や浸水、道路の冠水が予想されるとして警戒を呼びかけていた。

米国の停電情報追跡サイト「poweroutage.com」によると、26日午後3時時点で、ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット、マサチューセッツ、ロードアイランド、ペンシルベニアの各州で計9万5000件以上の停電が確認された。

ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は記者会見で、「非常に危険な状態です。今週末に水辺に近づく者は命を懸けるようなものです」と警戒するよう促し、ロングアイランドなどでは最大150ミリの降水量や最大6メートルの高波が予想されると説明した。

また、ニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長も強風による電線の切断や倒木について住民に注意を促し、「不要不急の外出を控えてほしい」と訴えた。

航空路線への影響も拡大しており、航空情報サイト「フライトアウェア」によると、ボストンのローガン国際空港で253便が欠航するなど、計数百便に影響が出た。

暴風雨は大規模イベントにも影響を及ぼし、ニューヨークのセントラルパークで予定されていた音楽フェス「グローバル・シチズン」やメリーランド州の「オーシャンズ・コーリング」などが中止となった。

また、ボストン周辺では1か月分以上に相当する約130ミリの降水量と秒速約31メートルの暴風が観測され、予定されていた英歌手エド・シーランのライブが中止された。

「ノーイースター」は年間を通じて発生する可能性があるが、秋から初春にかけて頻発し、記録的な大雨や大雪、強風をもたらすことが多い。(c)AFP