Kビューティー製品の正規品認証プロセス(c)MONEYTODAY
Kビューティー製品の正規品認証プロセス(c)MONEYTODAY

【09月26日 KOREA WAVE】韓国の化粧品メーカーが、海外で流通する模倣品への対策を強化している。製品ごとに固有のQRコードを付けて正規品かどうか確認できるようにするほか、人工知能(AI)で模倣品の販売先を発見し、販売者や流通経路まで追跡する取り組みが広がっている。

Kビューティーの海外販売拡大に伴い、模倣品対策も販売ページの削除だけでなく、事前の正規品認証や流通網の管理へと広がっている。

美容業界によると、韓国食品医薬品安全処が最近摘発した中国製の偽造化粧品には、KAHIの「WRバウンス マルチバーム」も含まれていた。KAHIは消費者が正規品と模倣品を見分けにくいケースが増えたことから、製品に正規品認証システムを導入し、公式サイトでも注意を呼びかけている。

同商品はパッケージ上部のQRコードを読み取ると、正規品認証ページにつながる。画面に表示される番号と製品に記載された番号が一致すれば、正規品と認証される仕組みだ。

QRコードや番号の外観自体は複製できるが、製品ごとに異なる固有コードが設定されているため、QRコードをコピーしただけでは認証できない。同じQRコードが複数の端末で一定回数以上読み取られると、不正使用と判断して警告を表示する。

韓国のAPRは2024年からAIを活用するモニタリング専門会社と協力し、韓国内外のオンライン市場に掲載された商品画像や販売情報を分析している。模倣品の疑いがある販売先を発見すると、販売ページなどの証拠を確保し、実際の販売・流通状況を確認して対応する。美容機器や化粧品にも製品ごとの固有QRコードを導入している。

「Beauty of Joseon(朝鮮美女)」やTIRTIRなどを展開するグダイグローバルは、ECサイトやSNS、個人間取引(C2C)プラットフォームを常時監視し、模倣品を販売するアカウントなどの情報を蓄積している。販売ページが削除されても別のアカウントで再び販売するケースがあるため、同一または類似の販売者の特定に重点を置く。

専門調査機関による試験購入や製品分析も実施し、模倣品と確認されれば販売者や流通経路を追跡する。繰り返し販売する業者についてはプラットフォーム側にアカウントの制裁を求め、現地での法的措置も検討する。韓国税関への定期的な教育や海外の税関との協力も進めている。

KAHIは2025年10月、米ウォルマートやイーベイなどで模倣品を販売した約40業者を相手取り、米国の裁判所に提訴した。このうち37業者の販売アカウントと売上金口座を凍結し、損害賠償を命じる勝訴判決を受け、賠償金の回収手続きを進めている。2026年3月にも12業者を相手に追加提訴した。

美容業界関係者は「Kビューティーブランドの海外販売経路が増え、模倣品の流通も特定の国やプラットフォームに限られなくなっている。販売ページの削除だけでは繰り返される流通を防ぎにくく、正規品認証やオンライン監視、販売者情報の管理を組み合わせる事例が増えている」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News