韓国のDV被害者、ペット同伴の保護施設入所希望約40件も実現ゼロ…受け入れ体制に課題
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【09月26日 KOREA WAVE】韓国で2025年、家庭内暴力(DV)の被害者がペットと一緒に保護施設へ入所することを希望したケースが約40件あったものの、実際に同伴入所できたケースは1件もなかったことが分かった。政府はペット同伴が可能な施設を整備する試験事業を検討したが、2027年度予算案には反映されなかった。
国会男女平等家族委員会に所属する祖国革新党のチョン・チュンセン議員が男女平等家族省から提出を受けた資料によると、全国のDV被害者保護施設63カ所を対象に調査した結果、2025年のペット同伴入所の要望は約40件だった。
しかし、実際にペットと一緒に入所できたケースはなかった。2021年から2026年7月までをみても、同伴入所はゼロだった。ただ、この数字は施設関係者が記憶に基づいて回答したもので、正確な件数ではないと同省は説明している。
チョン議員によると、ペットの存在は被害者が暴力的な環境から離れられるかどうかにも関係する。ペットを残して避難することが難しく、保護施設への入所をためらうケースがあるほか、残されたペットへの脅迫や虐待が被害者を支配する手段として利用される場合もあるという。
一方、別の女性暴力被害者向け施設ではペットとの同伴入所例がある。売春被害者の保護施設では2025年に19件の要望があり、8件が実際の入所につながった。2026年も7月までに14件の要望のうち5件が入所につながっている。
ストーカー・交際暴力被害者向けの緊急住居支援施設では、全78カ所のうち25カ所が所有者の同意を条件にペットとの入所を認めている。ひとり親家庭向け住居支援施設では、116カ所のうち7カ所で計24世帯がペットと暮らしている。
男女平等家族省もDV被害者が避難する際のペットの世話をめぐる問題を認識し、制度改善を検討している。ただ、DV被害者保護施設は複数の被害者が共同生活する非公開施設のため、現在の運営環境では一律に同伴入所を認めるのは難しいとの立場だ。
このため同省は、ソウルや京畿、釜山など一部地域で提供されているペットの一時預かりサービスを優先的に活用する方針だ。2026年6月には地方政府に対し、被害者の保護施設への入所期間を考慮し、最低6カ月以上の一時預かりサービスを提供するよう要請した。
同省は同月、ペット同伴入所の試験事業について保護施設を対象に需要調査を実施し、1施設が参加の意向を示した。増改築や移転など受け入れ環境の整備に向け、2027年度予算として2億5000万ウォンを要求したが、政府案には盛り込まれなかった。
チョン議員は、ペットへの脅迫や虐待が被害者を暴力的な環境にとどめる手段として使われるケースがあると指摘し、ペットを理由に避難をためらわずに済むよう保護体制を補完する必要があると強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News