トランプ氏が投稿した習氏出迎え写真、AIで加工か ネタにされた「しかめっ面」消去
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【9月26日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は24日、中国の習近平国家主席をレッドカーペットで出迎えた際の写真を自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。だが、生中継で捉えられていたトランプ氏の「しかめっ面」を消去するなど、人工知能(AI)を使って修正した疑いがある。
問題の画像は、首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で、習氏が乗ってきた中国国際航空の特別機を背景に、米軍機が祝賀飛行する中、トランプ氏が習氏の隣で敬礼する構図となっている。
だが、AFPなどの報道機関が撮影した本物の写真や、ホワイトハウスが23日にライブ配信した公式映像と照合したところ、いくつもの不一致が明らかになった。
デジタルフォレンジックの専門家らは、AIを使用した可能性があると指摘したほか、複数のAI検出ツールも、AIによって生成された可能性が高いと示した。
トランプ氏が投稿した画像で明らかに消去されていたのは、軍用機が爆音を立てて上空を通過した時の同氏のしかめっ面だ。この表情はSNSユーザーやコメディアンのジミー・ファロン氏にネタにされた。
AFPはホワイトハウスに対しこの画像についてコメントを求めたが、回答は得られていない。
しかめっ面が消去されているだけでなく、トランプ氏が投稿した画像では無地の青いネクタイを着用し、右手にのみ黒手袋をはめているが、報道機関の写真や動画ではストライプ柄のネクタイを締め、両手に黒手袋を着けている。
さらに、トランプ氏の右後方に写っている女性の靴も、本物の写真や動画とは異なる。
米ドレクセル大学のメディアフォレンジック専門家マシュー・スタム氏はAFPの取材に対し、専用ソフトを使って画像を解析した結果、「高い確信を持って生成AI痕跡を特定した」と語った。
スタム氏はこうした痕跡について、「犯罪者が現場に残していく指紋のようなものだ」と解説した。
米ノートルダム大学の専門家ウォルター・シャイラー氏も、AIが関与した可能性が高いとの見解で一致した。
「ゲッティイメージズを通じて入手可能な一連の本物を含め、この場面には複数のバージョンが存在する事実を踏まえると、トランプ大統領がトゥルース・ソーシャルに投稿した画像は加工されたものだと確信している」と語った。
シャイラー氏は、「こうした画像加工は無害なケースもある」「しかし、プロパガンダに近い、写真の解釈を完全に変えてしまうケースもある」と警告した。
トランプ政権は、「フェイクニュース」を流しているとして、CNN、MS NOW、ポリティコの3社の記者らのホワイトハウスへの立ち入りを禁止したばかり。(c)AFP