北朝鮮兵捕虜の重いあごの負傷、戦闘による傷ではなかった…ウクライナ軍医師が証言
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【09月25日 KOREA WAVE】ロシアに派兵され、ウクライナ軍の捕虜となった北朝鮮兵の重いあごの負傷が、戦闘によるものではなく、自ら命を絶とうとした際に負ったものだったとの証言が、現地の軍医療関係者から出た。この兵士はウクライナ軍の治療で一命を取り留め、その後、韓国行きを希望したが、捕虜となってから1年8カ月が過ぎた現在も今後の行き先は決まっていない。
米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」は23日、ウクライナ第95独立空挺旅団が公開した映像を引用し、同旅団の麻酔科医イホル・マクシミシン氏が2025年1月、ロシア西部クルスク州で捕虜となった北朝鮮兵を治療した経験を語ったと報じた。
マクシミシン氏は「顔がひどく損傷し、下あごが折れ、片腕も負傷していた」と説明。大量出血の原因となった顔の傷について「自分で負わせたものだ。降伏したくなかったため、自殺を図った」と証言した。
医療陣は緊急治療で兵士の命を救った。マクシミシン氏は、兵士が「重要な情報を提供し、関係機関が調査できるようにする」ため、迅速に治療することが任務だったと説明した。
兵士は1999年生まれの偵察狙撃兵とされる。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2025年1月、北朝鮮兵2人を捕虜にしたと発表し、顔に包帯を巻いた兵士の姿を公開した。この兵士は顔の負傷で話すことができず、ウクライナ当局に筆談で供述した。
NKニュースは今回の証言について、捕虜になるより死を選ぶよう求めてきたとする北朝鮮の方針と一致すると伝えた。韓国の国家情報院も2025年1月、国会で、死亡した北朝鮮兵の所持品から捕虜になる前の自爆や自決を強調する内容が確認されたと報告していた。
この兵士と、同時に捕虜となった2005年生まれの兵士はいずれも韓国行きを希望しているが、まだ移送されていない。
NKニュースは、迫害の恐れがある国へ送り返さない「ノン・ルフールマン原則」と、戦闘終了後の捕虜送還を定めたジュネーブ条約第118条との関係を巡り、ウクライナ側が法的な問題に直面していると分析した。
韓国とウクライナの外相は6月30日、2人の自由意思を尊重し、国際法と人道主義の原則に沿った解決策を探ることで一致した。7月8日の首脳会談でも同じ原則を確認した。
韓国政府によると、ウクライナ政府は韓国側の要請を受け、必要な事項を検討しており、両国は協議を続けている。23日時点で、2人の送還先や韓国行きについて結論は出ていない。
北朝鮮は2024年10月からロシアに兵力を派遣している。NKニュースによると、これまでの派兵規模は1万6000人を超え、交代要員まで含めると約2万5000人がロシア軍とともに勤務したという。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News