【9月24日 AFP】1993年の「パレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)」の立役者として知られるノルウェーの著名な元外交官テリエ・ロッドラーセン氏(78)が23日夜に放送されるドキュメンタリー番組で、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との関係について謝罪する。

現在、ロッドラーセン氏は加重汚職罪の幇助容疑、その妻でノルウェー外交官のモナ・ユール氏は加重汚職罪の容疑で捜査対象となっている。

夫妻は1990年代初頭、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)による秘密交渉を仲介し、「オスロ合意」を実現させた立役者として知られる。

警察は特に、夫妻がエプスタイン元被告から借りた金、夫妻がオスロ市内の高級マンションを市場価格を大幅に下回る価格で購入した際のエプスタイン元被告の関与、2011年に行われたエプスタイン元被告の私有島(通称エプスタイン島)への旅行、さらにはロッドラーセン氏宅の家事代行サービスの費用をエプスタイン元被告が肩代わりしていた件について捜査している。

夫妻は容疑を全面的に否認している。

また、エプスタイン元被告は自身の遺言状において、夫妻の2人の子どもに対し1000万ドル(約15億8000万円)の遺産を遺した。なお、子どものうち1人は今年4月、25歳で自殺した。

ロッドラーセン氏は23日夜に放映される国営テレビNRKのドキュメンタリー番組で、「今、エプスタイン元被告との関係を深く後悔している」「もっと早い段階で彼とのあらゆる関係を断ち切るべきだった」と語った。

今年1月末に米司法省が開示したエプスタイン元被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」によって、ロッドラーセン氏とエプスタイン元被告の緊密な関係は同被告の死亡まで続いていたことが明らかになった。

エプスタイン元被告は2008年、未成年者への売春あっせんの罪で有罪判決を受けた。

2度の脳卒中で健康状態が悪化しているロッドラーセン氏はエプスタイン元被告について、2005年から2020年まで自身がトップを務めた米ニューヨークのシンクタンク「国際平和研究所(IPI)」にとっての仲介者および出資者だったと説明し、同受刑者と交流を正当化した。

エプスタイン・スキャンダルには、メッテ・マリット王妃や、元首相で、ノーベル委員会の委員長も務めたトルビョルン・ヤーグラン氏ら、ノルウェーの著名人も巻き込まれている。(c)AFP