JTBC「事件班長」放送画面キャプチャ(c)MONEYTODAY
JTBC「事件班長」放送画面キャプチャ(c)MONEYTODAY

【09月24日 KOREA WAVE】韓国・光州で、タクシーの後部座席に乗っていた女性客が突然倒れ、運転手に治療費を要求する事案があった。類似の被害申告が相次いでおり、タクシー共済組合は女性がけがを装って金銭を要求したとみて警察に捜査を依頼した。

JTBC「事件班長」によると、運転歴43年のタクシー運転手は8月31日午前、光州で50代後半から60代前半とみられる女性客を乗せた。目的地は車で約5分の距離で、運転手は時速20~30キロで走行していた。

車載カメラの映像には、後部座席にいた女性客が突然倒れ、「バランスが取れない。どうしよう」などと話す様子が映っていた。

目的地に着くと、女性客は鍼治療を受けたいとして治療費を要求した。保険料の上昇などを心配した運転手は現金を渡したが、女性客は湿布も買えず、治療にも数回通う必要があるとして、さらに金銭を求めた。

運転手が「息子が警察官なので警察署に行く」と告げると、女性客は車を降りたいと話し、タクシー料金も支払わずに降りたという。

翌9月1日にも、同じ女性客とみられる人物が別のタクシーで似た行動を取ったとされる。車内で倒れた後、運転手に湿布代などの名目で金銭を要求した。

この運転手が要求を拒否して警察署へ行こうとすると、女性客は警察への通報を望まない様子を見せた。その後、タクシー料金を支払うとしてコンビニエンスストア前で停車を求め、車を降りたという。

運転手は女性客の写真を撮影して共済組合に送り、前日に別の運転手から金銭を受け取った女性と同一人物だと確認したとしている。

光州個人タクシー共済組合は最近、組合員に類似事例への注意を呼びかけるメッセージを送った。タクシーがカーブを曲がったりブレーキをかけたりした際、女性客が車内で転倒したり座席やドアに体をぶつけたりした後、けがを訴えて少額の現金を要求するケースが繰り返し確認されているという。

要求額が少ないことから、警察に通報せず、その場で現金を渡した運転手もいた。共済組合は、現金を渡して解決すると乗客の身元確認が難しくなり、類似被害の把握や対応に支障が出る可能性があると説明した。

共済組合が最近把握した女性客に関する申告は15件に上る。7月25日には、タクシーが右折した際に頭をけがしたとして金銭を要求したケースがあり、2日後にも頭をぶつけたとして治療費を求めた。運転手が119番通報しようとすると、女性客は忙しいとして断ったという。

共済組合は、女性客が虚偽のけがを主張して示談金を要求したとみて警察に捜査を依頼したと説明し、捜査の過程でさらに被害が判明する可能性もあるとしている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News