【9月23日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のコロンバス・クルーは22日、下部チーム(リザーブチーム)を率いていたアルゼンチン人のフェデリコ・イグアイン監督を解任したと発表した。女性審判の手を握ったまま放さず、「これは男のスポーツだということを忘れるな」と威圧的に発言したことが理由だという。

元アルゼンチン代表でレアル・マドリードなどで活躍したゴンサロ・イグアイン氏の兄であるフェデリコ・イグアイン氏は、この事案ですでにレッドカードを受け、2試合の出場停止処分を科されていたが、クラブ側は解任に踏み切った。

コロンバス・クルーのゼネラルマネジャー(GM)を務めるイッサ・トール氏は、「クラブ、選手、スタッフにとって、フェデリコ・イグアイン氏を職務から解任することが最善であると判断した」と説明。「今週の話し合いや過去1か月の評価を経て、わがチームのリーダーに求められるクラブの基準を満たしていないとの結論に達した」と続けた。

米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が匿名情報筋の話として報じたところによると、その後のクラブとの協議の中でイグアイン氏は「自らの行動を反省したり責任を取ろうとしたりせず、謝罪の言葉も述べなかった」という。

問題の出来事は、MLSの育成リーグ「MLSネクスト・プロ」の試合中に発生した。

審判員組合によるとイグアイン氏は女性審判の手を強く握りしめたまま、なかなか離そうとしなかったとされ、その間、女性審判からは3度にわたりやめるよう要求されていたという。これらの行為について組合は、女性審判員に対する意図的な身体的威圧行為ならびに性差別行為と判断した。

プロサッカー審判員協会(PSRA)は、「この身体的な威圧行為には、『これは男のスポーツだということを忘れるな』という、審判員に対する侮蔑的で差別的な発言が伴っていた」と批判した。

同組合は、リーグ側が当初科した2試合の出場停止処分について「極めて甘い」と批判し、少なくとも6試合の出場停止処分を求めていた。

声明では「女性はこのスポーツのあらゆるレベルを高めている。その存在(価値)を示すために威圧や侮蔑的な言動に耐える必要などない」と主張。

「女性審判員たちは、世界の舞台でその卓越性を証明してきた。他のすべての審判員と同様に、尊重、尊厳、そして安全な職場環境を享受する権利がある」と強調した。(c)AFP