ソウル・明洞で荷物を持って宿泊施設へ向かう外国人観光客(c)news1
ソウル・明洞で荷物を持って宿泊施設へ向かう外国人観光客(c)news1

【09月23日 KOREA WAVE】韓国でオンライン宿泊予約プラットフォーム(OTA)を利用し、予約や決済を済ませたにもかかわらず、客室が提供されないなどのトラブルが相次いでいる。2021年から2026年8月までに、海外OTA4社と韓国国内の主要OTAを巡る「契約の不履行・不完全履行」の被害救済申請は計1181件に上った。海外OTAが683件、韓国国内が498件だった。

与党「共に民主党」のチョ・ゲウォン議員が韓国消費者院から提出を受けた資料によると、海外OTAではアゴダが439件と最も多く、Booking.comが100件、Airbnbが90件、Trip.comが54件だった。

韓国消費者院が分類する「契約の不履行・不完全履行」には、事業者側の責任で予約した客室を提供できなかったり、宿泊を拒否したりしたケースが含まれる。オーバーブッキングや改装、事業所の移転、衛生問題などを理由に客室を提供できなかった事例も対象となる。

一方、韓国消費者院は、統計には単純な不満や問い合わせなども含まれ、各プラットフォームの市場シェアや利用者数といった取引規模は反映されていないと説明している。このため、件数だけで特定の事業者に被害が集中しているとは断定できないとしている。

アゴダに関する宿泊関連の被害救済申請は計1889件で、このうち契約解除・解約が1330件、契約の不履行・不完全履行が439件、表示・広告関連が76件だった。Booking.comは全268件のうち100件、Airbnbは367件のうち90件、Trip.comは305件のうち54件が契約の不履行・不完全履行だった。

韓国国内ではNOL Universe(ノルユニバース)が238件で最も多く、ヨギオッテが193件、NAVERが67件だった。NOL UniverseはヤノルジャとInterpark Tripleの合併に伴い、合併前に両社を相手方として申請された事例も集計に含まれている。

韓国政府が外国人観光客3000万人の誘致を目標に掲げる中、2027年ワールドユースデー(WYD)ソウル大会を前に、観光客の受け入れ態勢の基本となる宿泊予約の履行体制を整備すべきだとの指摘も出ている。WYDソウル大会は2027年8月にソウルで開催される。

チョ・ゲウォン氏は、外国人観光客3000万人の誘致目標やWYDソウル大会の成功に向け、宿泊サービス全般を改めて点検する必要があると指摘した。海外OTAと韓国国内のプラットフォームの制度上の不均衡を解消し、文化体育観光省と韓国観光公社を中心に公正な観光環境を構築すべきだと主張した。韓国国内のOTAについても、契約不履行を減らしてサービスの質を高める自主的な取り組みが必要だとしている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News