ソウル市江東区の大明小学校近くの交差点で地盤沈下が発生し、交通が規制されている=2025年3月25日(c)news1
ソウル市江東区の大明小学校近くの交差点で地盤沈下が発生し、交通が規制されている=2025年3月25日(c)news1

【09月23日 KOREA WAVE】ソウルで地盤沈下を疑う119番通報が相次いでいる。2023年から2026年8月までの3年8カ月で1371件に達し、1日平均約1件のペースとなった。特に江南区と麻浦区を管轄する消防署への通報が全体の約5分の1を占めた。

2025年3月にはソウル市江東区明逸洞で大規模な地盤沈下が発生し、バイクを運転していた1人が死亡した。道路の中央部分が突然崩れ落ちた事故から1年以上が経過したが、地盤沈下への不安は続いている。

韓国与党「共に民主党」のキム・ヨンベ(金永培)議員室が消防庁から提出を受けた資料によると、ソウルで受理された地盤沈下関連の119番通報は2023年から2026年8月までに計1371件だった。

年間の通報件数は2023年の217件から2024年には252件へ増加。2025年は610件に急増し、前年から358件、率にして142.1%増えた。2026年も8月末までに292件が寄せられている。

地域別では江南消防署管内が172件と最も多く、全体の約8件に1件を占めた。次いで麻浦消防署が105件、瑞草が78件、松坡が77件、江東と江西がそれぞれ73件だった。江南と麻浦の2地域だけで277件に上り、全体の約5分の1を占めた。

一方、衿川消防署管内は21件で最も少なく、江北が26件、広津と陽川がそれぞれ29件となるなど、地域による差も大きかった。

地盤沈下が疑われるとの119番通報が入ると、消防当局は発生場所や内容を確認し、必要に応じて現場に出動する。その後、ソウル市と該当する区に状況を伝え、交通規制が必要な場合には警察に共同対応を要請する。

通報が相次いでいることから、事故発生後の対応だけでなく、危険の兆候を事前に把握する予防中心の管理が必要だとの指摘も出ている。特に通報が繰り返される地域では、危険要因を事前に点検するなど管理体制を強化すべきだとの声が上がっている。

キム議員は「地盤沈下は発生後の復旧よりも、事前に危険の兆候を見つけて対応することが何より重要だ」とし、「通報が集中する地域については、ソウル市と各区が綿密に分析し、安全管理体制を構築する必要がある」と強調した。

さらに「地盤沈下は市民が利用する空間で予告なく発生する可能性がある。それだけに先手を打った対応が重要だ」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News