ガス室の存在を否定、ホロコースト否定論者に拘禁8月 仏
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【9月23日 AFP】仏パリの裁判所は22日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツが強制収容所に設置したガス室の存在を否定したとして、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)否定論者の男に拘禁8月の有罪判決を言い渡した。
フランスでは1990年以降、ホロコーストなどの人道に対する罪の否定や矮小(わいしょう)化、正当化は犯罪とされている。
人道に対する罪の否定などで2006年以降10回以上有罪判決を受けているバンサン・レヌアール被告(57)は今回、極右週刊誌リバロルに2024年および2025年に掲載された記事をめぐり起訴され有罪となった。
同被告は問題の記事で、ナチスが強制収容所に設置したガス室を「ソ連のプロパガンダ」や「作り話」と呼んだほか、「一度に1000人を収容する大型ガス室」は「技術的に不可能だ」とも主張した。
AFPが確認した判決文によると、裁判所は「規模や収容能力にかかわらず、ユダヤ人大量虐殺の象徴であるガス室の存在を否定することにより、被告はその主要な実施手段に疑問を呈することでホロコーストの存在そのものを否定している」と判断した。
さらにレヌアール被告は、ユダヤ人を「病原」と描写したことにより反ユダヤ主義的侮辱罪でも有罪判決を受けた。
裁判所は「被告はユダヤ人を感染源となる病原菌になぞらえた」と非難した。
裁判所はまた、過去に22回有罪判決を受けたリバロル誌の編集者ジェローム・ブルボン被告に対しても、電子監視付きの在宅拘禁6月の有罪判決を言い渡した。
両被告はまた、「フランス・ユダヤ人監視団(OJDF)」や「人種差別・反ユダヤ主義国際連盟(LICRA)」を含む複数の人権団体に対し、連帯して損害賠償を支払うよう命じられた。(c)AFP