キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記とトランプ米大統領(c)news1
キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記とトランプ米大統領(c)news1

【09月23日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ソンギョン外務次官(国際機関担当)が米ニューヨークで開かれる第81回国連総会のハイレベル会合に出席し、28日に一般討論演説に臨む。米国が前提条件を設けない対話を提案する一方、北朝鮮は米国との対話の可能性を残しながらも、非核化要求には応じない姿勢を鮮明にしており、演説でどのような対米メッセージを示すかが注目される。

外交関係者によると、キム・ソンギョン氏は22日から国連本部で始まるハイレベル会合に出席し、一般討論最終日の28日午前に演説する予定だ。2025年にも北朝鮮代表として演説し、「われわれは核を絶対に手放さない」と述べた。平壌から派遣された高官による一般討論演説は、2018年のリ・ヨンホ(李容浩)外相以来7年ぶりだった。

滞在中はグテーレス国連事務総長と面会し、キューバやベネズエラなど友好国の関係者とも会談する見通しで、シンガポール側との会談も予定されているという。

韓国と米国では米朝対話の再開を念頭に置いた動きも続いている。韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領は18日の記者会見で、米朝首脳会談が実現するかは断定できないとしつつ、米朝対話を可能にするための事前調整を続けていると説明した。

韓国のチョ・ヒョン(趙顕)外相も同日、ルビオ米国務長官と会談した。韓国外務省によると、両国は対話と外交を通じた朝鮮半島の非核化と平和・安定に向けて取り組み、米朝対話の再開を含む北朝鮮政策で緊密に連携することで一致した。米国務省は、双方が北朝鮮の完全な非核化への意思を再確認したとしている。

一方、北朝鮮は非核化を交渉対象としない立場を繰り返している。キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党部長は17日、国際原子力機関(IAEA)総会で示された非核化要求を「雑音」と表現し、北朝鮮の核保有国としての地位は不可逆的で絶対的だと主張した。

ただ、米国との対話そのものを否定してはいない。キム・ヨジョン氏は8月、キム総書記とトランプ氏の関係について「依然として良好だ」と評価した。キム総書記も2025年9月、米国が非核化要求に固執せず、平和共存を追求するなら、米国と向き合わない理由はないとの趣旨の発言をしている。

キム・ソンギョン氏の滞在中に米朝間で接触があるかも焦点となるが、現時点で公式な会談予定は明らかになっていない。外交関係者の間では、今回の訪米は多国間外交や友好国との会談が中心になるとの見方が出ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News