JTBC「事件班長」放送画面(c)MONEYTODAY
JTBC「事件班長」放送画面(c)MONEYTODAY

【09月22日 KOREA WAVE】韓国で、パトカーを移動してほしいと求めた店主を警察が地面に倒し、後ろ手に手錠をかけていたことが明らかになった。警察は公務執行を妨害されたため規定に従って制圧したと説明しているが、店主側は暴力的な行為はしていないと反論している。

JTBC「事件班長」によると、警察は8月18日、江原道の計量所で店主と口論になり、店主を制圧して手錠をかけた。

当時、警察は中央線を越えて計量所に入ったダンプカーをパトカーで追跡。ダンプカーが計量台の上に停車すると、パトカーをその前に止めて取り締まりを始めた。

事務所から出てきた店主は、営業の妨げになるとして、パトカーを横に移動して取り締まるよう求めた。店主によると、周囲には駐車できる十分なスペースがあったという。

これに対し警察官は、公務執行妨害で処罰される可能性があるとの趣旨で応じ、別の警察官も「手錠をかけて連行できる」と話したと店主は主張している。

その後、双方の声が大きくなり、警察は店主をコンクリートの地面に倒した。公開された防犯カメラの映像には、起き上がろうとする店主の背中を警察官が押してうつぶせにし、両手を背中側に回して手錠をかける様子が映っていた。警察官が膝で店主の頭を強く押さえる場面もあった。

JTBC「事件班長」放送画面(c)MONEYTODAY
JTBC「事件班長」放送画面(c)MONEYTODAY

韓国警察庁の手錠使用に関する指針では、使用時の物理力を必要最小限にするよう定めている。国家人権委員会も2025年、危害を加えたり、逃走や自傷を試みたりしていない容疑者に後ろ手で手錠をかけた事例について、身体の自由を過度に侵害したと判断している。

店主は「警察を押したり暴力的な行動を取ったりしていないのに、突然地面に倒されて手錠をかけられた」と主張。番組制作陣も、防犯カメラの映像では店主が警察官に暴力を振るう様子は確認できなかったとしている。

店主は、手錠の片方が逆向きにかけられたことで腕がねじれ、現在も手首に傷痕が残っていると訴えた。全身に擦り傷を負い、精神科の治療も受けたという。国家人権委員会に被害を申し立て、民事訴訟も検討している。

一方、江原警察庁は、店主が警察官に暴言を吐き、額を突き出したほか、警察官が持っていたダンプカー運転手の免許証を奪い取ったと主張。店主を地面に倒したのは規定に基づく「低リスクの物理力」の使用で、起き上がろうとしたため一時的に手錠を使用したと説明した。

店主は、暴言については「『いまいましい警察』程度の表現を使った」と認めた一方、免許証を奪ったとの警察側の主張については「覚えていない」と答えた。

江原警察庁は店主を公務執行妨害の疑いで立件している。番組制作陣は警察側の主張を確認するため、当時のドライブレコーダーやボディーカメラの映像提供を求めたが、捜査中であることを理由に拒否されたという。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News