母の「韓国の家族」を捜し続ける…「養子縁組記録を追う」スイスの19歳学生、7度目の韓国訪問
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【09月22日 KOREA WAVE】1968年に韓国からスイスへ養子に出された母親の家族を捜すため、19歳のヨシュア・ビルシュさんが韓国を訪れている。今回が7度目の訪韓だ。
ビルシュさんは15日、ソウル市内でnews1の取材に応じ、「秋夕(チュソク)は韓国の養子やその子孫にとって本当に悲しい祝日だと思う。帰る場所がないからだ」と語った。
母親はイロナ・ブロシュさんで、養子縁組前の韓国名はチャ・イルスクさん。ビルシュさんは「学校の多文化家庭の友人たちは故郷へ家族に会いに行く。私も『韓国に行く』と言うが、韓国の家族がどこにいるのか分からない。韓国の家族に会えたら、一緒に散歩して夕食を食べ、思い出を作りたい」と話した。
母子は2022年の秋夕に初めて韓国を訪れたが、関係機関も休みだったため、手掛かりを得られないままスイスへ戻った。その後、ビルシュさんは母親の記録を探し続けてきた。今回は27日まで、慶尚南道昌原市鎮海区一帯に「チャ・イルスクの韓国の家族を捜しています」と書いたチラシを掲示し、関係機関も訪ねる予定だ。
ビルシュさんが入手した資料によると、母親は1964年、鎮海市庁近くで発見され、約1カ月後に児童養護施設に入った。4年後にスイスへ養子に出されたが、施設で生活していた当時の記録はほとんど残っていない。主要な書類はスイスへの養子縁組が決まった1968年に作成された。
真実・和解のための過去史整理委員会によると、1955~1999年に養子縁組を仲介していた4機関を通じ、海外へ養子に出された子どもは14万1778人に上る。その過程では、円滑に養子縁組を進めるため、子どもの身元情報が意図的に省略されたり、改ざんされたりしたという。
ビルシュさんは母親の養子縁組でも書類の改ざんがあったとみている。母親は本来1964年生まれだったが、養子縁組の過程で養家族の意向により1966年生まれに変更され、現在もその生年で生活しているという。
また、戸籍上の本貫は「漢陽」とされているが、記事によると実際には存在しない本貫で、当時、多くの孤児に一律で付与されたものだった。母親の姓についても、当時の施設では多くの子どもが施設長と同じ「パク姓」だったのに、なぜ母親だけ異なる姓だったのか分かっていない。
ビルシュさんは「本来存在するはずの書類がすべてなくなっている。改ざんされた可能性があるため、どの書類が本物で、どれが偽物なのか、何を信じればいいのか分からない」と語った。
ビルシュさんは今後、関連資料を集め、真実・和解のための過去史整理委員会に真相究明を申請する予定だ。同委員会には7月、海外養子縁組事件を専門に調査する部署が設置され、関連事件の調査が進められている。
同委員会は2025年3月、海外養子縁組を2年7カ月にわたって調査した結果、虚偽の遺棄児発見届などの記録改ざん、適法な養子縁組同意の欠如、意図的な身元のすり替え、養親側の需要に合わせた子どもの大量送出などの人権侵害があったことを確認した。
ビルシュさんは申請までの間、できる限り多くの書類や証拠を集めたいとしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News