【9月22日 AFP】「罰金都市」として知られるシンガポールの陸上交通庁(LTA)は21日、公共バス内で飲食や座席への足乗せなどを行った乗客に対し、500シンガポール・ドル(約6万1600円)以下の罰金刑を科すと発表した。

さらにバスを「汚損」させたり、他の乗客に危険を及ぼしたりする行為に対してはより厳しい規則が適用され、5000シンガポール・ドル(約61万6000円)以下の罰金を科すという。

この規則は個別の違反行為を一つ一つ細かく明記しているわけではないが、当局の法的執行ガイドラインによると、「汚損」とは重大な衛生状態の破壊を指す。具体的には、座席や床、手すり等への嘔吐(おうと)、小便、唾や痰の吐き捨て、体液の飛散のほか、食べ物や泥、油脂などで車内を汚す行為も含まれる。

シンガポールはすでにごみのポイ捨てや禁煙区域での喫煙などに対しても多額の罰金を科すなど、公共空間を厳しく規制しており、「罰金都市」の愛称で知られる。

この愛称はシンガポールの清潔さ・治安の良さに対する賛辞として使われることも多く、観光客向けのお土産にもプリントされている。

シンガポールでは1992年、地下鉄のドアにチューインガムが貼り付けられ、センサーの作動を妨げられて列車の遅延が多発したことから、ガムの輸入・販売・製造が全面的に禁止された逸話が有名だ。

LTAは、新規則によってバスの規制水準を地下鉄ネットワークと同等にそろえ、「より安全で、思いやりがあり、快適な公共交通機関環境」を創出することを目指していると説明した。(c)AFP