【09月22日 KOREA WAVE】
(c)news1
(c)news1

韓国で、ソウル市鍾路区のオフィステル開発事業に使うとして知人から受け取った投資金8億ウォン(約8000万円)を別の不動産事業に流用し、リースした高級車「ランボルギーニ・ウルス」を無断で担保にした49歳の不動産開発業者に、懲役4年の実刑判決が言い渡された。

ソウル北部地裁は、詐欺と横領の罪で起訴された不動産開発業者に懲役4年を言い渡した。

開発業者は7つの法人を経営し、土地を購入して建物を建設、分譲する不動産開発事業を手掛けていた。

2021年10月、知人2人に「ソウル市鍾路区崇仁洞のオフィステル開発事業に投資金を使う」と説明し、それぞれ4億ウォン(約4000万円)、計8億ウォン(約8000万円)を受け取った。

開発業者は投資元本を10カ月後に返還し、2年後には収益金として1人当たり5億ウォン(約5000万円)、計10億ウォン(約1億円)を支払うと約束。返済できない場合は、自身が経営する別の法人の株式50%を譲渡するとの契約書も作成した。

しかし、8億ウォン(約8000万円)は崇仁洞の事業ではなく、別に進めていた東大門区長安洞の不動産開発事業の土地購入資金に使われた。

翌年9月には別の知人に「引っ越し先の保証金が1億ウォン(約1000万円)足りない。今の家の保証金が戻ればすぐ返す」と説明し、1億ウォン(約1000万円)を借りた。

だが、新居の保証金はすでに別の人物から借りた金で全額支払われ、以前の家から戻る保証金も4000万ウォン(約400万円)にすぎなかった。借りた金の相当額は個人的な債務の返済などに使われた。

さらに2022年6月、自身の法人名義で時価4億8000万ウォン(約4800万円)のランボルギーニ・ウルスをリース。翌年、貸金業者から7000万ウォン(約700万円)を借りる際、車を担保として引き渡した。その後、リース料の未払いで契約が解除されたが、車を返却しなかった。

開発業者側は裁判で、投資家には長安洞の事業に資金を使うと伝えており、当時は返済能力もあったとして詐欺罪を否認。ランボルギーニについても、事業が苦しくなったため一時的に預けて金を借りただけで、横領する意図はなかったと主張した。

しかし裁判所は、投資契約書には崇仁洞の事業への投資と明記され、投資金を担保するために作成された事業施行放棄書も崇仁洞の事業に関するものだったとして、主張を退けた。

裁判所は「被害者らは崇仁洞事業の進捗状況や危険性、収益性などを検討して投資契約を結んだ。投資金が別の事業に使われると知っていれば、8億ウォンという巨額を投資しなかっただろう」と判断した。

リース車についても、無断で担保として提供し、契約解除後も返却を拒んだこと自体が横領に当たると認定した。

裁判所は犯行の手口や内容、財産上の被害が大きく、現在まで十分な被害回復もないとして実刑が避けられないと説明。一方、1億ウォンを借りた被害者に2000万ウォン(約200万円)を返済し、条件付きで合意したことや、目立った犯罪歴がないことなどを有利な事情として考慮した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News