韓国KT、1台のスマホで個人・業務通信を分離…「アプリスライシング」年内導入目指す
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【09月21日 KOREA WAVE】韓国通信大手KTが、1台のスマートフォンで個人用アプリと業務用アプリをそれぞれ異なる通信網に接続する「アプリスライシング」の開発を進めている。業務用アプリは企業専用5G、個人用アプリは一般の通信網へ自動的に接続する仕組みで、2026年内の導入を目指す。
KTは17日に開いた「B2B・B2G 5Gオンライン説明会」で、企業専用5Gサービスと今後の技術開発の方向性を明らかにした。
KTの5Gサービスには、一般利用者向けの「パブリック5G」、特定地域や事業所に構築する専用5G、企業顧客向けの「企業専用5G」がある。企業専用5Gは、一般のインターネット網から分離された専用網で社内システムに接続するサービスで、製造、物流、金融、公共など安全性や安定性が重視される分野で利用されている。
特にセキュリティーを重視する公共機関や企業では、外部インターネットと業務用ネットワークを分離している。オフィスではパソコンなどを社内ネットワークにつなげられるが、外出先から接続するには専用端末など別の環境が必要になる場合があった。
KTによると、企業専用5Gならスマートフォンでもセキュリティーを確保しながら業務用ネットワークに接続できる。現代重工業やポスコなどの大規模事業所でも利用されているという。
KTは企業専用無線網の利用範囲を、従業員のスマートフォンを使った業務にも広げる計画だ。その中心となるのが、2026年内の企業向けサービスへの導入を目指して開発中の「アプリスライシング」だ。
例えば、1台のスマートフォンにカカオトークやユーチューブなどの個人用アプリと会社の業務用アプリが入っている場合、個人用アプリは一般の5G網を利用する。一方、社内システムや業務用アプリを起動すると、企業専用5Gを経由して社内ネットワークにつながる。利用者が自分で通信網を選択する必要はない。
実用化されれば、個人のスマートフォンを仕事に使いながら、企業のセキュリティーポリシーを適用できるようになる。ただ、従来の業務用端末や専用接続環境を完全に代替できるかどうかは、各社のセキュリティーポリシーや技術開発、検証などを踏まえて決まる見通しだ。
アプリごとに通信経路を分けるため、5Gスタンドアローン(SA)の標準技術「URSP」が使われる。スマートフォン上で、アプリごとに利用するネットワークやデータ経路を選択できる技術だ。
KTはサムスン電子、グーグルと協力し、市販スマートフォンへのアプリスライシング導入に向けた技術開発と検証を進めている。まずアンドロイドを搭載したギャラクシースマートフォンへの導入を目指す。
iPhoneへの導入には、iOSに対応した追加開発や、OS・端末メーカーとの協力が必要だとしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News