韓国・ソウル市城東区聖水洞のポップアップストア専門不動産会社が掲示する物件情報=2026年9月18日(c)NEWSIS
韓国・ソウル市城東区聖水洞のポップアップストア専門不動産会社が掲示する物件情報=2026年9月18日(c)NEWSIS

【09月20日 KOREA WAVE】韓国・ソウルの聖水洞や龍山、蚕室などに集中するポップアップストアが新たな流通トレンドとして定着し、商業不動産市場にも変化をもたらしている。空室率が低下する一方、賃料は大幅に上昇している。

ポップアップストア専門代行会社スイートスポットの「POPGA 2026年上半期ポップアップストア・トレンドリポート」によると、2026年上半期にオープンしたポップアップストアは2130件で、2025年同期の1470件から44.9%増えた。

2024年上半期には月平均113件だったが、2026年上半期は月平均355件と、2年間で3倍以上に増加した。

流行の初期はファッションやビューティー分野が中心だったが、最近ではIPやサブカルチャー、酒類・デザートなどの飲食、文具・書籍・音盤などへ広がっている。

龍山のアイパークモール、蚕室のロッテワールドモール、汝矣島のザ・現代ソウルなど大型商業施設もポップアップ専用スペースを設けている。ザ・現代ソウルのポップアップ数は1年間で174件から210件、ロッテワールドモールは86件から150件、アイパークモールは24件から108件に増えた。

特に「ポップアップの聖地」と呼ばれる聖水洞では、ポップアップストアが商圏をけん引している。外国人観光客やファンによる消費、体験型ポップアップなどを背景に、2026年4~6月期の店舗空室率は4.5%だった。ソウル主要商圏の8.5%と比べると約半分の水準だ。2025年のトゥクソム周辺の賃料指数は、2年前から29.2%上昇した。

スイートスポットのユン・インソク小売不動産本部チーム長は、賃料の高いポップアップスペースでは1日3000万ウォン近くに達するケースもあると説明。聖水洞に旗艦店などが増え、ポップアップ専用スペースの希少性が高まったことも背景にあるという。

一方、新型コロナウイルス禍以前に主要ブランドの旗艦店が並んでいた新沙洞カロスキルでは、空室率が40%を超えており、聖水洞とは対照的な状況となっている。

ポップアップストアは人を呼び込む手段としても存在感を高めている。聖水や龍山、蚕室では、海外ブランドが韓国でポップアップストアを開き、市場性を確認したうえで旗艦店などの正式出店を決めるケースが増えている。

地方でも商業不動産の活性化につながった例がある。清州の西門CGVビルでは、空きスペースが多い状態が36カ月続いていたが、1階を改修してポップアップ広場として運営した結果、空室率が24%から0.9%に低下。1階の賃料は15倍に上昇した。

ソウル市鍾路区益善洞の「ステージX益善」は、ポップアップ専用スペースとして運営し、2025年7月から12カ月連続で稼働率100%を記録した。その後、B棟を売却し、56%の売却益を得たという。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News