K-POPに「15秒の壁」…ショート動画重視でタイトル曲選びにも変化 [韓国記者コラム]
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【09月20日 KOREA WAVE】「もっと良い曲があるが、チャレンジを考えるとタイトル曲はこれにした方がよさそうだ」。カムバックを控えた所属アーティストのアルバムを紹介する際、音楽業界の関係者からこうした悩みが聞かれるようになった。
かつて韓国の音楽業界では「音源チャート上位」や「音楽番組1位」が主な目標だった。しかし現在は、TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートなど、ショート動画プラットフォームでの「オーディオトレンド順位」や「使用量」が重要な指標になっている。
新曲が発売されると、音楽業界はすぐに15秒ほどのダンスチャレンジ競争に突入する。耳に残るハイライト部分や分かりやすい振り付けは欠かせない要素となった。最近では一般の人や他のアーティストが簡単にまねできるよう、原曲の振り付けとは別に「イージーバージョン」を制作することも珍しくない。
ショート動画が強力な宣伝手段であることに異論はない。実際、一部の楽曲はショート動画で爆発的な話題を集めたことをきっかけに再浮上し、音源チャートのトップに立つ成果も上げている。
一方、こうした成功の裏側には課題もある。アルバム全体の物語や楽曲の完成度を深く伝えることより、わずか15秒の視覚的、聴覚的な刺激を生み出すことに制作力が集中するためだ。ショート動画を意識した似通った構成の新曲は、強烈な印象を残して急速に消費される一方、音楽そのものがショート動画を完成させるための一時的な「小道具」になっているとの指摘も出ている。
ただ、音楽業界ではショート動画中心のマーケティングを単純に批判することはできないとの声も多い。数多くの新人や新曲が登場する飽和状態の市場で、苦労して作り上げた音楽を少しでも広く知ってもらおうとする芸能事務所やアーティストの切実な事情があるからだ。
こうした状況は、グループ活動で知名度とファン層を着実に築いたアーティストが、その後のソロアルバムやプロジェクト作品で初めて自身の明確な音楽性を打ち出す流れとも無関係ではない。グループでは15秒で伝わる直感的なトレンドを追いながら、個人活動では本当に表現したかった音楽的な物語を展開するという構図だ。
ショート動画はK-POPの世界的な広がりを後押しした有用なツールだ。しかし、手段と目的が逆転し、瞬間的な消費だけを意識した音楽は、リスナーの心に長く響く名曲として残りにくい。
15秒の強烈な印象の後に、音楽としてどれほどの余韻を残せるのか。トレンドの最前線に立つK-POP界が問い続けるべき課題となっている。【news1 ファン・ミヒョン芸能部次長】
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News