ソウル・中区のオリーブヤング・セントラル明洞タウンに並ぶ化粧品(c)news1
ソウル・中区のオリーブヤング・セントラル明洞タウンに並ぶ化粧品(c)news1

【09月19日 KOREA WAVE】韓国の2025年の化粧品生産額が17兆9382億ウォン(約2兆553億円)と過去最大を記録する一方、生産額上位10製品が全体に占める比率は5.7%に低下した。上位企業や主要輸出先への集中度も下がっており、Kビューティーの成長基盤が少数の企業や製品、特定市場から多様なブランドや製品群に広がっている。

韓国食品医薬品安全処の「2025年化粧品生産・輸出現況」によると、生産額上位10製品の合計は1兆254億ウォン(約1175億円)で、2024年の1兆6000億ウォン(約1833億円)から5746億ウォン(約658億円)、35.9%減少した。一方、化粧品全体の生産額は17兆5426億ウォン(約2兆100億円)から2.3%増えた。

上位10製品が全体に占める比率は2024年の9.1%から2025年は5.7%に低下した。2022年は9.7%、2023年は6.3%で、上位製品への生産集中度は長期的にも低下傾向にある。

企業別でも、上位10社の生産額は2024年の9兆5268億ウォン(約1兆915億円)から2025年は8兆7068億ウォン(約9976億円)へ8.6%減少した。全体に占める比率も54.3%から48.5%となり、2021年の69.3%から4年間で20.8ポイント低下した。

新興企業の伸びも目立った。APRは生産実績が2024年の1026億ウォン(約118億円)から2025年には2850億ウォン(約327億円)へ177.8%増え、21位から4位に上昇した。グダイグローバルも1092億ウォン(約125億円)から1841億ウォン(約211億円)へ増え、18位から9位となった。

製品では、クレイバーコーポレーションの「SKIN1004 マダガスカルセンテラ ヒアルーシカ ウォーターフィットサンセラム」が491億ウォン(約56億円)の生産実績で、上位10製品に新たに入った。

市場に参入する企業や製品も増えている。2025年に生産実績を報告した責任販売業者は1万5342社と前年比9.8%増え、生産品目も14万5360品目と5.2%増加した。いずれも生産額全体の伸び率2.3%を上回った。

輸出市場も拡大した。2025年の化粧品輸出額は114億ドル(約1兆7593億円)と過去最大となり、輸出先は2024年の172カ国から202カ国に増えた。上位10カ国が輸出全体に占める比率は76.5%から70.7%、上位20カ国も88.0%から84.5%に低下した。

最大の輸出先は中国から米国に交代した。中国の比率が24.5%から17.7%へ低下する一方、米国は19.1%を占め、初めて首位となった。アラブ首長国連邦(UAE)とポーランドも上位10カ国に入った。

海外市場や流通経路の拡大に伴い、企業の商品戦略も変化している。国によって好まれる剤形や機能、価格帯が異なるほか、オンラインと実店舗でも消費者が接する商品や購入方法に違いがあるため、市場ごとに製品群を細分化するケースが増えている。

業界では、上位製品の比率低下には輸出先や流通経路の多様化に加え、消費者の好みや商品選択基準の細分化などが複合的に影響したとみている。少数の大手ブランドや大ヒット商品への依存度が高かったKビューティーの成長基盤が、より幅広い企業、製品、市場へ広がっていることを示す変化と分析されている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News