パリバゲットの北米店舗=パリバゲット(c)news1
パリバゲットの北米店舗=パリバゲット(c)news1

【09月19日 KOREA WAVE】韓国のベーカリーチェーン「パリバゲット」が米国進出から20年余りで300店舗を突破し、現地生産施設の構築にも乗り出すなど北米事業の拡大を加速している。ホ・ヨンイン(許英寅)サンミダンホールディングス会長が長年力を注いできた海外事業は、店舗網の拡大から生産・物流の現地化へと進んでいる。

パリバゲットは2004年の中国進出に続き、2005年に米ロサンゼルスに初店舗を開設。当初は韓国系住民が多い商圏を中心に運営経験を積み、その後、ニューヨーク・マンハッタンやロサンゼルス、ボストンなど主要都市へ事業地域を広げた。

ケーキやクロワッサン、ペストリー、サンドイッチ、飲料などを1カ所で販売する「トータルベーカリー」の形態を維持しながら、現地消費者の好みに合わせて商品や店舗運営を改善してきた。

本格的な店舗拡大を支えたのがフランチャイズ事業だ。現地で複数店舗の開発契約を拡大するとともに、教育や品質管理、物流システムを整備。その結果、米国店舗は300店を超えた。2026年5月にはフィラデルフィア国際空港に米国初の空港店舗を開き、出店先も広げている。

米経済専門誌「アントレプレナー」が発表した「2026フランチャイズ500」では総合29位、ベーカリーカフェ部門1位となった。総合順位は2024年の61位から2025年に42位、2026年は29位に上昇した。

北米事業は店舗拡大から生産・物流の現地化へ進む。パリバゲットは米テキサス州に大規模な製パン工場を建設し、北米店舗へ商品を供給する計画だ。工場が本格稼働すれば、現地生産から物流、店舗販売までつながる供給網を構築することになる。

現地生産拠点は、今後の北米での出店拡大を支える重要なインフラと位置付けられている。店舗増加に伴い、安定した商品供給を可能にする生産・物流網の重要性が高まるため、供給効率を高め、市場の変化に対応する基盤を整える戦略だ。

一方、韓国のカフェチェーン「トゥーサムプレイス」も米国市場に進出する。2026年10月にバージニア州アレクサンドリアで米国1号店を開き、当初は直営店として運営する予定だ。

「ストロベリーチョコレート生クリーム」や「アイスボックス」のほか、ダルゴナ、黒ごま、きなこ餅などを使ったケーキやプルコギ・ビビンボウルなど、現地向けメニューも投入する。今後はワシントンDC、メリーランド州、バージニア州を中心に拠点を確保し、ニューヨーク、ニュージャージー州、アトランタなどへの事業拡大を検討している。

パリバゲットがフランチャイズを軸に店舗網を広げ、生産・物流まで現地化する段階に入ったのに対し、後発のトゥーサムプレイスは直営店を中心にブランドやメニューの現地競争力を検証する方針だ。

業界関係者は、パリバゲットが20年余りにわたり米国で店舗を拡大し、Kベーカリーの認知度と事業の可能性を示したことが、後発の韓国ブランドの進出にも好影響を与えていると説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News