スマートフォンとともに育った「デジタルネイティブ世代」が、端末から距離を置こうとしている(c)NEWSIS/MONEYTODAY
スマートフォンとともに育った「デジタルネイティブ世代」が、端末から距離を置こうとしている(c)NEWSIS/MONEYTODAY

【09月19日 KOREA WAVE】スマートフォンとともに育った韓国の20~30代で、利用時間を減らそうとする動きが出ている。次々と流れてくるデジタルコンテンツから離れ、直接人と会ったり体を動かしたりする「デジタルデトックス」の集まりも注目されている。

大学関係者によると、延世大学の匿名コミュニティーには最近、デジタルデトックスを目的としたサークル「カマンヒ」の新入部員募集が掲載された。2026年度後期の開講を前に新設されたサークルで、週1回集まり、スマートフォンを預けた後、何もせずぼんやりしたり、散歩したりしてデジタル機器から離れて過ごす。

サークルを設立した23歳の大学生は2026年初め、スマートフォンから離れようと、通話やメールなど基本的な機能だけを備えた携帯電話に替えた。しかし、タクシーの配車など日常生活で不便を感じ、再びスマートフォンに戻った。

スマートフォンを完全に断つことは難しいと感じた大学生は、短い時間でも端末から離れ、人と直接会って過ごそうとサークルを立ち上げた。「人生を無駄にしているような気がするのに、やめられないとも感じた。部屋で一人、短い動画ばかり見るより、人と会って何かをする方がいいと思った」と話す。

こうした趣旨に共感する学生から多くの応募があり、活動内容にかかわらず、集まりではスマートフォンを預けてもらう予定だという。

スマートフォンの代わりに体を動かして時間を過ごす集まりも生まれている。クライミングの集まり「トルパミン」を運営する29歳の男性は「2~3時間の間、ずっと壁を登っているわけではない。後ろに座ってほかの人を応援したり、何もせず待ったりする時間そのものも癒やしになる」と話した。「トルパミン」は、デジタル機器による刺激ではなく、岩を登ることで楽しさを感じようという意味を込めた名称だ。

専門家は、20~30代が幼い頃からスマートフォンとともに育った「デジタルネイティブ」であるため、デジタルコンテンツへの依存を強く感じ、その反動として距離を置こうとする動きも出ているとみている。

ソウル大学社会学科のソ・イジョン教授は「スマートフォンとともに成長したデジタルネイティブ世代ほど、デジタルコンテンツに強く引きつけられる。スマートフォンがまるで脳の一部のように感じられ、一人では断ち切るのが難しい」と説明した。

韓国科学技術情報通信省が2026年に発表した「2025年スマートフォン過依存実態調査」でも、若者が利用を自分で調整することの難しさが示された。ゲームを除く主なコンテンツで自己調整が難しいと答えた割合は、過依存リスク群、一般利用者群とも20代が最も高かった。

調査ではSNS、映画・テレビ・動画、短尺動画、ゲームなどを主なスマートフォン過剰利用コンテンツに分類。SNSと映画・テレビ・動画では20代に次いで30代も自己調整が難しい割合が高く、ゲームでは青少年が最も高かった。

檀国大学心理学科のイム・ミョンホ教授は「デジタルデトックスの集まりは、共同体による見守りの機能を活用した事例だ」とし、短時間でも依存の対象から離れることには効果があると説明した。

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