【9月19日 AFP】デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は18日、同国とその自治領グリーンランドと米国が来週、グリーンランドの安全保障強化に向けた協定に署名することについて、「北大西洋条約機構(NATO)と欧州にとって有益だ」と述べた。

フレデリクセン首相は同協定について、「北極圏と北大西洋地域におけるわれわれ共通の安全保障を強化するものだ」として、来週開催される国連総会の合間に署名する見通しだと述べた。

さらに、「同協定はデンマーク王国の主権と領土保全、およびグリーンランド住民の民族自決権を尊重するものだ」と強調した。

デンマーク首相府によると、署名後、同協定が発効するには必要な議会手続きを経る必要がある。

これに先立ちドナルド・トランプ米大統領は18日、米国にグリーンランドの安全保障面での主導権を付与し、敵対国がグリーンランドに基地を建設することを禁止する「恒久的な」協定をデンマークと結んだと発表した。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「アメリカ合衆国がデンマーク王国およびグリーンランドとの間で、グリーンランドにおける安全保障およびその他のあらゆるニーズに対する恒久的な管理権を米国に付与する協定を締結したと発表できることをうれしく思う」と投稿。

「今後は、米国の明示的な書面による事前の同意なしに、敵対国がグリーンランドに基地を持ったり、軍を駐留させたり、(安全保障上、政府の規制や審査の対象となる)センシティブな投資を行ったりすることは『永久(えいきゅう)に』できない」と主張した。

グリーンランド自治政府のイェンスフレデリック・ニールセン首相も、「グリーンランド、デンマーク王国、米国、そしてNATOの安全保障を確実なものとし強化する協定を締結できることは喜ばしい」とコメント。

同協定について、「グリーンランドの利益と、国際協力におけるわれわれの立場を尊重するものだ」と付け加えた。

トランプ氏は2025年1月に大統領に復帰して以来、戦略上の理由から米国がグリーンランドを支配する必要があると繰り返し主張し、NATO同盟国であるデンマークを警戒させ、NATO諸国の激しい反発を買っていた。

複数のメディアによると、米国はグリーンランド北部に既に保有しているピツフィク宇宙軍基地(トゥーレ空軍基地から改名)に加え、グリーンランド南部に新たに三つの軍事基地を開設することを望んでいるという。(c)AFP