ソウル・汝矣島公園のレンタル施設に並ぶインラインスケート=2026年9月11日(c)news1
ソウル・汝矣島公園のレンタル施設に並ぶインラインスケート=2026年9月11日(c)news1

【09月18日 KOREA WAVE】韓国で、子どもの頃に親しんだインラインスケート(車輪が1列に並んだローラースケート)を再び楽しむ20~30代が増えている。SNSで体験動画などが広まり、手頃な料金や利用しやすさも人気を後押ししている。

ソウル・汝矣島公園で最近インラインスケートを楽しんだ29歳の女性は「インスタグラムのリールを見ていたら、インラインスケートの動画が5回以上続けて表示された。最近また流行しているようなので、自分でも滑りに行ってみた」と話した。

最初は少しふらついたものの、子どもの頃によく滑っていたため、すぐに感覚を取り戻したという。「大人になって久しぶりに滑ったのに、体が覚えているように自然に滑れて不思議だった。思ったより上手だった」と笑った。

韓国では最近、20~30代を中心に汝矣島公園でインラインスケートを楽しむ人が増えている。SNSでは体験談のほか、肌が擦れないよう丈の長い厚手の靴下や長ズボンを着用することや、足首を痛めないよう靴をしっかり締めるといった情報も共有されている。

キーワード検索量を調べるプラットフォーム「ブラックキウイ」によると、8月12日から9月10日までの韓国検索サイト「ネイバー」での「汝矣島 インライン」の検索件数は3500件だった。9月末までには、8月に比べ約130.83%増の5540件に達すると予想されている。

女性は、料金の安さやアクセスの良さも魅力に挙げ、「料金が安く、行きやすいのがよかった。スペースも広く、滑るのに適していた」と話した。

恋人とのデートで訪れた30歳の女性も、子どもの頃の記憶を思い出したという。「小学生の頃、父に教えてもらった時は簡単で楽しかったのに、30代になって滑るととても怖かった。転ぶことばかり心配して足首にも力が入り、緊張して滑るのが難しいほどだった」と振り返った。

さらに「いつの間にこんなに怖がりになったのかと思った。転ぶ心配より、勢いよく滑りたい気持ちの方が強かった子どもの頃の自分が懐かしく、思い出に浸った」と話した。結局、転ぶのが怖くなり、キックボードに交換したという。

汝矣島公園のインラインスケート貸出所の74歳の運営者も、若者の利用増加を実感している。「主に20~30代が午後や夕方に多く訪れる。4000ウォンで1時間遊べるので、たくさん来るのだと思う」と話した。

ソウル大学心理学科のクァク・クムジュ名誉教授は「成長して年齢を重ねるほど、すべてが自分の責任になり、競争も激しくなる。そのため、大人になってから子どもの頃の安らぎや温かさを思い起こさせる物を求めるようになる」と分析。「幼い頃に遊んだ物や当時の記憶を呼び起こす物を介して、幸せで何でも許された時代の感情を思い出そうとする。キダルト商品などが人気を集めるのも同じ文脈で見ることができる」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News