韓国での自動車販売撤退を巡る記者会見で発言するホンダコリアのイ・ジホン代表=2026年4月23日、ソウル市江南区COEX(c)NEWSIS
韓国での自動車販売撤退を巡る記者会見で発言するホンダコリアのイ・ジホン代表=2026年4月23日、ソウル市江南区COEX(c)NEWSIS

【09月18日 KOREA WAVE】韓国市場での新車販売終了まで3カ月となったホンダが、最大600万ウォン(約68万円)を値引きする100台限定キャンペーンを延長した。大幅な値引きを打ち出したものの、用意した台数を売り切れなかったためだ。

韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、ホンダの8月の販売台数はアコード11台、CR-V20台、パイロット2台の計33台だった。過去最低だった7月の11台からは増えたが、100台限定キャンペーンで1カ月間に販売できたのは全体の33%にとどまった。100台を売り切るまで当面、キャンペーンを続ける見通しだ。

大幅な値下げにもかかわらず販売が伸びない背景には、韓国市場からの撤退後のアフターサービスに対する懸念があるとみられている。

ホンダは2026年末に韓国での自動車販売事業から撤退する一方、二輪車事業は継続する。新車販売終了後も関連法に基づき、8年間はアフターサービスを維持するとしている。

ただ、部品調達の遅れによる修理期間の長期化や、採算性の低下でサービスセンターが減少し、整備のために遠方まで移動する必要が生じることを懸念する声が出ている。熟練した整備人材が他ブランドに流出することへの不安もある。

ハイブリッド車を巡る競争環境の変化も販売低迷の一因とされる。かつて日本車はハイブリッド性能を強みに韓国市場で人気を集めたが、現代自動車と起亜が幅広い車種にハイブリッドモデルを拡大し、技術力も向上した。環境対応車の需要がテスラなどの電気自動車(EV)に移る中、ハイブリッド車を中心とするホンダへの関心も低下していると分析されている。

撤退を前にした大幅な値引きは、中古車価格の下落につながる可能性もある。過去に日産とインフィニティが韓国市場から撤退した際には、在庫処分の値引きが始まると、中古車相場の急落を懸念した既存オーナーからの売却相談が通常の2~3倍に増えたという。

当時、両ブランドは車種によって1000万ウォン(約113万円)以上値引きした。日産アルティマは2990万ウォン(約338万円)から1990万ウォン(約225万円)、マキシマは4630万ウォン(約523万円)から3330万ウォン(約376万円)に値下げして販売した。

業界関係者は「自動車は購入後の維持や管理が欠かせないだけに、撤退を控えたブランドの車を購入することへの消費者の心理的なハードルは高くならざるを得ない」と話している。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News