【9月18日 AFP】(更新)南シナ海の係争海域で18日朝、フィリピン水産水生資源局の船が中国海警局の船から意図的に船体を衝突させる「体当たり」を受けた。フィリピン沿岸警備隊が明らかにした。

国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は2016年、「歴史的権利」に基づくものを含め、南シナ海における中国の拡張的な海洋権益に関する主張には法的根拠がないと判断した。それにもかかわらず、中国は判断を受け入れず、南シナ海のほぼ全域の領有権を主張し、フィリピンなどとしばしば衝突している。

フィリピン沿岸警備隊のジェイ・タリエラ報道官は、中国海警船が「地元の漁師らへ燃料補助金を届けながら海上哨戒を実施していた巡視船『ダトゥ・マガト・サラマト』に体当たりを仕掛けてきた」と述べた。

記者団に共有された声明によると、「午前11時4分、中国海警局の船『CCG-21585』がフィリピン巡視船の船尾のわずか約10メートル後方を横切った」という。

その9分後、「中国船は同じ動きを繰り返し、今度はフィリピン巡視船に接触・衝突した」とされる。

フィリピン沿岸警備隊がX(旧ツイッター)に投稿した動画には、船尾付近に近づく中国海警船と、乗組員が「衝突する!」と叫ぶ場面が映っているが、実際に衝突したかどうかは動画では確認できない。(c)AFP