韓国、半導体から「AI工場」へ領域拡大…2035年までに18.4GWのデータセンター構想
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【09月18日 KOREA WAVE】人工知能(AI)産業の競争軸がモデルの性能からコンピューティング基盤全体へ広がる中、韓国政府と企業がAIデータセンターを将来の成長産業として位置付けている。メモリー半導体に続いてAIデータセンターでも競争力を確保し、世界のAIバリューチェーンで存在感を高める狙いだ。
韓国政府はAIデータセンターを半導体、フィジカルAIとともに3大メガプロジェクトに選定した。AIデータセンターは大規模な画像処理半導体(GPU)や広帯域メモリー(HBM)を基盤に、AIモデルの学習や推論を担う中核インフラで、AI半導体からサーバー、ネットワーク、電力、冷却システムまでが結び付く。
韓国企業もGW級の「AI工場」構築に乗り出している。ネイバーはNVIDIAのDSXプラットフォームを基盤に、2027年上半期の55MWから同年末に100MW、2028年には200MWへ拡大し、長期的に1GW規模のインフラを構築する計画だ。NVIDIAはネイバーに10億ドル(約1500億円)を出資し、ブルックフィールドは最大90億ドル(約1兆3500億円)の資金供給を推進する。
SKテレコムもNVIDIAのDSXプラットフォームを基盤に最大2GW規模のAI工場を構築する。SKハイニックスのHBMなど、グループが持つAIインフラの強みも組み合わせる構想だ。
大規模投資の背景には、AI普及に伴うコンピューティング需要の拡大がある。市場調査会社デローロ・グループは、2030年までに世界のデータセンターの累積設備投資額が3兆ドル(約450兆円)を超えると予測。半年前の予測の2倍に相当する。
アジア太平洋地域でも競争が激化している。不動産コンサルティング会社クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、2026年上半期に同地域で建設中または計画中のデータセンター容量は過去最大の26.5GWに達した。
韓国首都圏のデータセンター稼働容量は同時期に663MWで、東京の1397MW、シンガポールの1068MW、マレーシア・ジョホールの1110MWを下回る。ただ、政府のAIデータセンター・メガプロジェクトでは、SKグループ5GW、GSグループ2.4GW、ネイバー1GWの計8.4GWを第1段階として構築し、2035年までに計18.4GWへ拡大する計画だ。
最大の課題は電力の確保だ。2027年度予算案には3大メガプロジェクト向けの電力関連予算として1兆5489億ウォン(約1548億9000万円)が盛り込まれた。政府が推進するAIデータセンターには2035年時点で18.4GW、年間約121TWhの電力が必要になるとの試算もある。
CBREコリアによると、2026年3月時点で首都圏では522件、計33.6GWのデータセンターが電力系統影響評価の第1次技術検討を申請したが、最終的に電力供給の承認を得たのは10件にとどまった。大規模施設を首都圏外へ分散し、発電設備や送配電網を同時に拡充する必要性が指摘されている。
巨額の投資を回収するには海外顧客の確保も欠かせない。ハンファ投資証券は、2030年には韓国内のAIデータセンター需要の64%を海外から獲得する必要があると分析した。ネイバーのチェ・スヨン代表も、1GWまで拡張する過程では国内外の需要だけでなく、世界的なパートナーが必要になるとの認識を示している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News