独立運動家を描いた壁画が見えない…韓国の高校、宣伝幕設置に「なぜここに」
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【09月18日 KOREA WAVE】韓国・京畿道水原市で、地域の独立運動家を描いた壁画が公開から約1カ月後、学校の宣伝用横断幕で覆われ、物議を醸した。横断幕を設置した学校が独立運動家と深いゆかりを持つことから、市民らから横断幕設置の是非を問う声が上がり、学校側は翌朝に撤去した。
水原市などによると、水原梅香女子情報高校は15日午後、学校の外壁に入学や進学、就職に関する宣伝用横断幕を設置した。横断幕は外壁に描かれた独立運動家の壁画を長く覆い、描かれた人物の多くの顔が隠れる状態になった。
壁画は、水原地域の独立運動家の足跡を結ぶ「水原独立運動の道」整備事業の一環として制作された。同事業は、三・一独立運動当時に万歳デモがあった錬武台から華城行宮まで、独立運動に関連する17カ所を結ぶ歴史探訪ルートだ。
キム・セファン、パク・ソンテ、イム・ミョンス、イ・ハヨン、キム・ヒャンファ、イ・ソンギョン、チャ・インジェの独立運動家7人の生家跡や活動場所などが含まれ、水原市民1033人が事業に参加した。
水原梅香女子情報高校の外壁には、この7人の顔がグラフィティー形式で描かれ、周囲には「平和」を各国の言語に訳した言葉が記された。制作はグラフィティー作家のレオダブが担当した。
壁画が設けられた場所自体も独立運動とのつながりが深い。同校の前身である旧三一女学校では、独立運動家のキム・セファンとチャ・インジェが教頭や教師として勤務していた。
さらに学校は、水原を代表する観光地の行宮洞に近く、市民や観光客の往来も多い。「水原独立運動の道」を訪れる人が地域の独立運動の歴史に触れる場所でもある。
このため、市民や事業関係者からは、独立運動家を記憶するための壁画が学校の宣伝用横断幕で隠されたことを惜しむ声が上がった。
事業の推進委員を務めた関係者は「独立運動家を記憶し、その精神を後世に伝えるために設けた場所なのに、その姿が横断幕の後ろに消えてしまった」と話した。
学校側は、2026年2月に水原市ボランティアセンターや事業推進委員会の関係者と協議した際、この場所には毎年学校の宣伝用横断幕を設置していると伝えていたと説明。「当時、関係者が『分かった』と答えたため、学校側は横断幕を設置する可能性について了解が得られたと認識していた」とした。
その上で「横断幕を掲げた後、懸念する声が寄せられたため、16日朝に撤去した」と説明した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News