「スノータウン12人連続殺人事件」の犯人に仮釈放 オーストラリア
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【9月17日 AFP】オーストラリアで起きた「スノータウン12人連続殺人事件」に関与し、27年以上にわたり服役してきた受刑者が、仮釈放を認められた。
この事件は1999年5月、アデレードの北に位置するスノータウンにある銀行跡地の金庫室で、プラスチック製のたるに詰められた8人のバラバラにされた遺体が酸に漬けられているのが見つかったことで発覚した。
捜査当局は最終的に計12人の遺体を発見したが、1人の死亡については陪審員が評決を下すことができなかった。
この連続殺人事件は、数々の賞を受賞した映画『スノータウン』(2011年)の題材にもなった。
この事件で殺人罪で有罪判決を受けた3人の男の中で最年少のジェームズ・ブラサキス受刑者は、4人の殺害を認め、他の共犯者が不利になる証拠を検察側に提供した。
ブラサキス受刑者は、仮釈放の申請資格を得るまでに少なくとも26年間の服役を命じられた。
仮釈放委員会は昨年、ブラサキス受刑者に対する条件付き仮釈放を認めたが、サウスオーストラリア州司法長官の命令による再審査を経て一度は取り消された。
だが、控訴裁判所での不服申し立てを経て実施された新たな再審査で、仮釈放を認めた当初の決定が維持される結果となった。
仮釈放行政審査委員を務めるデビッド・ラベル氏は、仮釈放後にブラサキス受刑者が及ぼすリスクや地域社会の安全面において、仮釈放を阻止する「もっともな理由」は存在しないと結論付けた。
同氏は14日付の書面による決定で、「司法長官による申し立てを棄却し、ジェームズ・スピリドン・ブラサキス受刑者の仮釈放を認めた2025年8月5日付の仮釈放委員会の決定を支持する」と述べた。
2003年、陪審は共犯のジョン・ジャスティン・バンティング受刑者に対し11件の殺人罪で、もう一人の共犯ロバート・ジョー・ワグナー受刑者に対し7件の殺人罪で有罪評決を下した。
陪審では、両受刑者が小児性愛者や同性愛者に対する憎悪を動機として、犠牲者を拷問・殺害した経緯が説明された。
ラベル氏によると、最初の殺人に加担した当時18歳だったとされるブラサキス受刑者は、バンティング受刑者を「父親のような存在」として仰いでいたという。
だが、「バンティング受刑者が仮釈放の可能性のない終身刑を言い渡されており、ブラサキス受刑者が今ではより成熟した年齢に達していることを考慮すれば、当時と同じ力関係が再現されることはあり得ないのは明らかだ」とラベル氏は指摘した。(c)AFP