【9月17日 AFP】英国の人気歌手エド・シーランさんのコンサートツアーで、パレスチナ支持を訴えた米ラッパーのマックルモアさんが降板させられたことを受け、スウェーデンの活動家グレタ・トゥンベリさんらが15日、シーランさんを痛烈に批判した。

シーランさんはマックルモアさん降板の決定は自身ではなくプロモーターによるものだったと強調しているが、同じツアーで前座を務める予定だった複数のアーティストが辞退を発表している。

トゥンベリさんは活動家団体「ヒューマニティ・プロジェクト」と共同で15日夜にインスタグラムへ投稿し、「エド、ここに被害者はパレスチナの人々しかいない」と呼び掛けた。

トゥンベリさんらが共有した投稿には、「これは世界の意識が変化したことを示す明白かつ紛れもないサインだ。アパルトヘイト国家の正常化や、その行動を正当化しようとする試みは、もはや許容されない」と記されている。

シーランさんがプロモーターの決定だったと強調した投稿によると、ツアーの会場側から「彼(マックルモアさん)が引き続き前座を務めるのであれば、公演自体を取りやめる」との通達があったという。

シーランさんは15日の投稿で、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争をはじめとする政治的テーマについて公に言及してこなかった自身の姿勢に言及。

「私は加担していない。この破滅的な紛争について私個人の見解は持っている。公に話さないことを選択しているからといって、関心がないというわけではない」と主張した。

マックルモアさんが降板させられたことを受け、スーパースターのビリー・アイリッシュさんの兄として知られるシンガーのフィニアスさんをはじめ、アイルランドのシンガーソングライター、アーロン・ロウさんやデンマークのバンドのルーカス・グラハムがシーランさんのツアーについて、出演辞退を表明している。

マックルモアさんは今月、米ニュージャージー州での公演に前座として出演した際、「フリー・パレスチナ(パレスチナに自由を)!」と訴え、パレスチナの人々に向けて「皆さんは忘れられていない」と呼び掛けていた。(c)AFP