エムバペが釈明、セウタ支援Tシャツの着方めぐり物議
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【9月17日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードに所属するキリアン・エムバペは16日、北アフリカのスペイン領セウタの人々を支援するTシャツを正しく着用しなかったことについて、命を落とした移民を追悼し、支援するためのジェスチャーだったと明かした。
15日に行われたエルチェとのリーグ戦のキックオフ前に、エムバペとビニシウス・ジュニオール、イブラヒマ・コナテは、「私たちは皆セウタ市民だ」と記されたTシャツの裾を部分的に折りたたんで着用したことで、スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス会長らから批判を受けていた。
レアルのチームメートやエルチェの選手たちは、Tシャツを通常通り着用していた。このメッセージは、最近移民危機に見舞われているセウタの人々を支援する目的で用意されたものだった。
現地ではモロッコからの移民がビーチにテントを張ったり路上で寝起きしたりすることへの不満が高まっており、人道的危機のなかでセウタは対応に追われている。7月には海を渡ろうとした多数の人々が死亡した。非政府組織(NGO)のモロッコ人権協会は、死者数を少なくとも141人と推計している。
エムバペはスペイン日刊紙のアスに対し、「まず言いたいのは、私はセウタとそのすべての犠牲者に全面的に連帯しているということだ。なぜなら、サッカー選手である前に一人の人間だからだ」と語った。
「しかし、命を落としたすべての移民や、厳しい状況で暮らす人々に対しても思いを表現したかった」
7月30日と31日には、数万人の移民がモロッコからセウタに到着した。大半は数時間以内に送還されたが、数千人がセウタに残っている。
エムバペは「平和のメッセージ」を届ける意図があったと説明し、セウタの住民に対する不敬の意図は一切なかったと改めて強調した。
「彼らに対する悪意などないし、100パーセント支援している。だが、苦しんでいるすべての人々にも思いを寄せたかった。私は一人の人間であり、苦しみに優先順位をつけたくないからだ」
選手がTシャツを着用する取り組みは、バレンシア州の実業家グループの発案によるものだった。テバス会長は、ラ・リーガが承認したものの主催したわけではなく、「いかなる政治的行為でもない」と説明した。
なお、バレンシア州以外のクラブ同士の試合では、このTシャツは着用されていない。
14日に行われたビジャレアル対レアル・ベティス戦では両クラブの選手がこのTシャツを着用した。一方、13日のレバンテ対FCバルセロナ戦では、レバンテの選手が着用したものの、バルセロナ側は着用しない選択をした。
ベティスに所属するモロッコ代表のアブデ・エザルズリは、自身がTシャツを着用したことで批判を受けたことについて、15日にSNSで弁明した。
エザルズリはインスタグラムの投稿で、「一つ明確にしておきたいのは、セウタの人々に向けたTシャツが政治的意図で使われたり、私の同胞であるモロッコの人々への軽蔑として使われたりしたことは一度もないということだ」と述べた。(c)AFP