【09月17日 KOREA WAVE】
SBS「ニュースハンターズ」放送画面(c)news1
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料理の配達アプリを通じて「刺し身に虫が混入していた」と苦情を申し立て、全額の返金を受けた客が、料理のほとんどを食べ終えた後に殻や残飯だけを返品していたことが明らかになり、韓国で悪質クレーマー(ブラックコンシューマー)を巡る議論が再燃している。

SBS「ニュースハンターズ」によると、京畿道高陽市内で鮮魚料理店を営む30代の店主は先月中旬、刺し身盛り合わせなど約10万ウォン(約1万1000円)相当を注文した客から「虫が入っていた」として注文取り消しの連絡を受けた。店主は現物を確認するため料理の全量回収を条件に返金を受け入れたが、配達員が回収してきた袋を開けたところ、7万5000ウォン相当の刺し身はわずか4切れしか残っておらず、ホヤなどの海鮮類も中身が食べ尽くされた殻やごみばかりが入っている状態だった。また、一緒に届けた焼酎2本のうち1本も半分以上飲まれていたという。

それにもかかわらず、大手配達アプリ側は規約に基づき客への全額返金処理を実施した。納得のいかない店主はアプリ側に損失補填を求めたものの、当初は「一度取り消しに同意した案件は返還手続きの対象外」と門前払いの対応を受けた。その後、事態が報じられて批判が高まると、アプリ運営会社は「手続き案内が不十分だった」として損失補填の対応を進める方針へと一転させた。なお、客側が主張する虫の写真は翌日になって送られてきたが、料理内部からの混入か外部から付着したものかは確認できていないという。

韓国の法曹関係者は、料理の大部分を意図的に消費したうえで虚偽や誇大な苦情によって代金を免れようとした場合、詐欺罪や業務妨害罪などに問われる可能性があると指摘している。配達文化が定着する韓国では、同様の悪質クレームによって実刑判決が下された前例もあり、利便性の陰で自営業者が直面する被害の実態が改めて浮き彫りとなっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News