[KWレポート] AIチャットは誰を守るのか (5) …確率型イベントでゲームとの境界曖昧に
このニュースをシェア
【09月16日 KOREA WAVE】韓国でAIキャラクターとの会話を提供するチャットアプリが、ゲームに似た機能を相次いで取り入れ、ゲームとして規制すべきかどうかが問題となっている。有料アイテムを使った確率型イベントも登場しているが、ゲームに該当するかを公的機関が正式に判断していない。
AIチャットアプリは、仮想キャラクターと会話しながら育成や交流を楽しむ美少女恋愛シミュレーションゲームなどと似た特徴を持つ。さらに、サイコロによる判定やランキング、バッジ、有料アイテム、確率による成功・失敗などの要素が加わり、ゲームとの境界が一段と曖昧になっている。
AIチャットアプリ「クラック」では2025年12月、有料アイテム「クラッカー」を賭ける「クラッカー焼き」イベントを実施した。利用者は確率に応じて賭けた量の2~100倍を得られる一方、全て失う場合もあった。通常のAIとの会話と、有料アイテムを使った確率型イベントが同じアプリ内で提供されていた。
韓国のゲーム物管理委員会は、AIと会話する機能だけではゲームとはみなしにくいとの立場を示している。ただ、有料アイテムを使い、確率によって結果やアイテムの獲得・損失が決まる場合はゲームに該当する可能性があると説明した。財産上の利益や損失が生じる場合には、射幸性ゲームに当たるかどうかも別途検討する必要があるとしている。
一方、事業者がサービスをゲームではなく「エンターテインメント」アプリとして公開すれば、ゲームの年齢区分審査を申請する必要はない。ゲーム物管理委員会がゲームとみられるコンテンツを発見するか、申告や苦情を受けて初めて実際のサービス内容を確認するため、問題が提起されるまで判断されない可能性がある。
同様の問題は、2022年にメタバースとゲームの境界を巡って議論された際にも浮上した。政府はメタバースサービス全体ではなく、内部のゲームコンテンツだけを審査する案などを検討したが、最終的な基準は現在も確認されていない。
専門家からは、AIチャットアプリ全体をゲームと規定するのではなく、目標やルールの有無、確率による成否、有料アイテムの獲得・損失、ランキングや報酬による継続利用の誘導などを基準に、ゲームとして機能する部分を判断する仕組みが必要との指摘が出ている。([mt.co.kr][1])
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News