【9月16日 AFP】ロシア政府は15日、フランスの「核の傘」を欧州全体に広げる安全保障構想について、ロシアに対するリスクを生み出す「無謀な」構想だと非難した。

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は記者団に対し、「もちろん、これはわれわれに対するリスクを生み出している。そして当然ながら、われわれはこれを抑制しなければならない」と述べた。

フィンランドは今週、合同演習を通じてフランスの核抑止力を他の欧州諸国に拡大する同構想への参加を発表した。

同構想により、参加国は初めてフランスの核搭載機を一時的に自国内に受け入れることが可能となる。

フランス政府は自国の核兵器に対する管理権を維持し、その使用に関する最終決定権は引き続きフランス大統領にとどまる。

ロシアと1300キロにわたって国境を接するフィンランドは2023年、ロシアによるウクライナ侵攻による脅威の高まりを受けて、数十年にわたる非同盟政策を放棄して北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。

痛烈な反欧米発言で知られるザハロワ報道官は、フランスの核兵器をロシア国境近くに配置することは、紛争が発生した場合にロシア軍がそれを攻撃するのを容易にするだけだとけん制。

「控えめに、そして極めて外交的な表現を使って言えば、フランスのこの構想は『無謀なもの』と言えるだろう」と述べた。

フランスの「核の傘」を欧州全体に広げる安全保障構想に参加する国は、フィンランドで10か国目。

当初はベルギー、英国、デンマーク、ドイツ、ギリシャ、オランダ、ポーランド、スウェーデンの8か国だったが、今年5月にノルウェーが加わった。

エストニアの首相も今週、同構想への参加について「協議中だ」とAFPに明かしている。(c)AFP