韓国法相候補、14時間の聴聞会で涙…新薬「口利き」・家族疑惑に反論
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韓国のキム・スンウォン法相候補の国会人事聴聞会が15日、新薬を巡る口利きや家族に関する疑惑、無所属のハン・ドンフン(韓東勲)議員による検察捜査資料の公開、イ・ジェミョン(李在明)大統領の公訴取り消し問題などを巡る与野党の攻防の末、約14時間で終了した。
野党「国民の力」はキム・スンウォン氏の道徳性や資質を問題視し、韓国与党「共に民主党」はハン氏が捜査資料を入手した経緯を取り上げて反論した。
「国民の力」は、キム・スンウォン氏が知人の依頼を受け、食品医薬品安全処に不当な影響力を及ぼしたとの疑惑を追及した。ユン・サンヒョン議員は、ジェネンセルの新型コロナウイルス治療薬について、動物実験で異常が確認されたにもかかわらず、関連する危険性が十分に告知されないまま93人を対象に臨床試験が実施されたと指摘した。
さらに、臨床試験承認の前後に関連上場企業の株価が急騰した後、株価操作によって少額株主に被害が生じたとして、キム・スンウォン氏の責任を追及した。キム・スンウォン氏は「株価操作で被害を受けた方々については、閣僚になればまず会い、苦痛や原因がどこにあるのか、被害回復に必要なものは何かを確認したい」と述べた。
チュ・ジヌ議員は、キム・スンウォン氏の家族が運営する社会的協同組合が京畿道水原市の放課後活動サービス提供機関に指定された過程で便宜を受けたとの疑惑を提起。組合の収益増加やキム・スンウォン氏の息子の給与についても追及した。
キム・スンウォン氏は、利用者の増加に伴って業務量も増え、息子は退職した職員の仕事を引き継ぎ、週末にも勤務していたと説明した。家族に関する疑惑を釈明する際には涙を見せ、特別扱いはなかったと主張した。
一方、韓国与党「共に民主党」側などはハン氏を批判した。ソ・ヨンギョ法制司法委員長は「ハン・ドンフン氏には免責特権がない」と述べ、キム・ハンギュ議員は、違法に収集された資料が国会で利用されることが再発しないようにすべきだと指摘した。
キム・スンウォン氏は、新薬を巡る口利き疑惑に関係する仲介人から政治献金について問い合わせを受けたことについて、2021年12月下旬に「献金したいので方法を教えてほしい」と言われて口座番号を伝えたのは自身の過ちだったと説明。ただし、限度額に達していたため献金は受け取らなかったとした。
また、イ・ジェミョン大統領を巡る公訴取り消し問題については「捜査権を乱用したり、政治的な目的で利用したりすることは絶対にない」と強調した。特別検察官に公訴取り消しの権限を与えることについても反対する考えを示している。
キム・スンウォン氏は最後の発言で、法相として働く機会が与えられれば、国民が安心して信頼できる刑事司法制度を構築する考えを表明。聴聞会後には記者団に対し、ハン氏の主張には「虚偽や歪曲、捏造が多く、真実は明らかになる」と述べる一方、国民に懸念を抱かせた部分について反省し、今後はより慎重に振る舞うと話した。
韓国野党「国民の力」が反対しているため、人事聴聞経過報告書の採択を巡る協議は難航が予想される。「共に民主党」は16~17日ごろ、報告書採択に向けた法制司法委員会の全体会議開催を検討している。与野党がキム・スンウォン氏の適格性について対照的な立場を示していることも報じられている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News