起亜のEVラインアップ=2026年1月22日、現代自動車・起亜提供(c)news1
起亜のEVラインアップ=2026年1月22日、現代自動車・起亜提供(c)news1

【09月16日 KOREA WAVE】韓国の起亜が電気自動車(EV)の販売を大幅に伸ばし、国内自動車市場が低迷する中でも成長を続けている。中国製「モデルY」を投入するテスラやBYDなど輸入EVの攻勢が強まる中、2026年1~8月の韓国内EV販売は10万台に迫った。

自動車業界によると、起亜の1~8月の国内EV販売は9万6429台で、前年同期の4万2117台から129%増加した。増加台数は5万4312台に上る。起亜の国内販売全体に占めるEVの割合も24.7%となり、約4台に1台がEVだった。

現代自動車の同期間のEV販売は5万473台で、前年同期の3万8188台から32.2%増加した。前年同期には3929台だった起亜との販売台数の差は4万5956台に拡大し、起亜は現代自動車の約1.9倍を販売した。

起亜の特徴は、特定の車種に依存せず販売を伸ばしている点だ。小型スポーツタイプ多目的車(SUV)から中型SUV、セダン、目的基盤モビリティー(PBV)、商用車まで幅広いラインアップをそろえている。

車種別ではEV3が2万5072台で最も多く、EV5が2万2545台、PV5が1万9216台、EV4が9318台と続いた。乗用EVだけでなく、PBVのPV5も2万台近くを販売し、業績を支えた。

EVの成長は起亜の国内販売全体を押し上げた。韓国の完成車メーカー5社のうち、2026年1~8月の国内販売が前年同期を上回ったのは起亜だけだった。起亜は39万596台を販売し、前年同期比7%増となった。

一方、現代自動車は高級車ブランド「ジェネシス」を含め39万9159台で15%減少。ルノーコリアは2万4915台で30.7%減、韓国GMは6768台で35.9%減、KGモビリティー(KGM)も2万6716台で0.4%減少した。特に韓国GMとルノーコリアは、EVのラインアップがないため、国内EV市場の成長を十分に取り込めなかったと評価されている。

起亜の1~8月のEV販売台数は、テスラとBYDを合わせた9万4299台を2130台上回った。中国製モデルYを投入したテスラは7万6776台、BYDは1万7523台を販売した。

業界関係者は、起亜がさまざまなカテゴリーにEVを素早く投入して販売基盤を広げたと分析。テスラや中国メーカーの攻勢が続く中でも、選択肢の多さが韓国市場で強みになっているとの見方を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News