北朝鮮・羅先市とロシア国境都市ハサンを結ぶ「豆満江自動車橋」の竣工式=労働新聞(c)news1
北朝鮮・羅先市とロシア国境都市ハサンを結ぶ「豆満江自動車橋」の竣工式=労働新聞(c)news1

【09月16日 KOREA WAVE】北朝鮮がロシア、中国とそれぞれ結ぶ新たな陸路の橋を東西の国境で相次いで整備している。韓国では、両国との交流拡大に加え、朝鮮半島を取り巻く力関係の変化を示す動きとの分析が出ている。

北朝鮮とロシアは最近、豆満江をまたいでロシアのハサンと北朝鮮の羅津を結ぶ自動車橋を完成させた。7日にはミハイル・ミシュスチン・ロシア首相と北朝鮮のパク・テソン(朴泰成)首相がオンラインで竣工式に出席した。

両国間では1959年に建設された豆満江鉄橋が唯一の陸上交通路だったが、2024年の首脳会談で新たな自動車橋の建設に合意。貨物トラックが通行できるようになり、人的・物的交流の拡大が見込まれている。

一方、中国・丹東と北朝鮮・新義州を結ぶ「新鴨緑江大橋」も近く開通する見通しだ。2014年に完成したものの、北朝鮮の核・ミサイル開発に伴う制裁強化などを背景に、正式開通が10年以上先送りされてきた。

記事によると、2026年6月の習近平国家主席による7年ぶりの北朝鮮訪問で両国関係が修復され、開通が決まったとみられる。米スティムソン・センターの北朝鮮専門メディア「38ノース」の衛星写真分析では、北朝鮮側の税関工事は7日ごろに完了したと推定されている。10月6日の中朝国交樹立77周年に合わせて開通式が開かれるとの見方も出ている。

新鴨緑江大橋は往復4車線で、既存の中朝友誼橋が抱える輸送能力の限界を補う役割が期待される。

記事は、かつて北朝鮮が中国とロシアの政治・経済的支援に依存する側面が強かったのに対し、現在は北朝鮮も両国の戦略上、重要性を増していると分析。ロシアにとってはウクライナ戦争を支援する軍事協力国、中国にとっては東アジアで米国の影響力をけん制するうえでの戦略的な存在になっているとの見方を紹介した。

また、北朝鮮が南北境界地域で物理的な遮断措置を進める一方、中国、ロシアとの国境交通網を拡充していることから、韓国が北朝鮮だけでなく中国、ロシアとの関係も含めた複雑な外交・安全保障上の課題に直面しているとの分析も伝えている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News