【9月16日 AFP】カナダのマーク・カーニー首相は15日、昨年米国を訪問しドナルド・トランプ大統領からホワイトハウスの鍵を渡された際、自由に使っていいというコメントにジョークを添えられたエピソードを明らかにした。

カーニー氏はトロントで開催された「カナダ投資サミット」の会場で聴衆に向かって、「トランプ氏は『マーク、君にとびきり素晴らしいものをあげたい』と言ってきた」と語った。

「トランプ氏は『そうだ、これはホワイトハウスの鍵だ。持ってくれば中に入れてもらえる』と言った」「そして『もしかしたら撃たれるかもしれないがね』と続けたんだ」と付け加えた。

カーニー氏は米国への依存度を低減する取り組みの一環として開催した同イベントで、世界の金融エリートたちにカナダを理想的な投資先としてアピールする中でこの逸話を披露した。

昨年トランプ氏が大統領に復帰して以来、米国とカナダの関係は悪化しており、トランプ氏はカーニー氏を主権国家カナダの首相ではなく米国の「州知事」と呼ぶなど侮辱を繰り返している。

だが、トランプ氏はカーニー氏を称賛することもある。カーニー氏はこの鍵の逸話について、流動的になり得る「二国間関係の現状を象徴している」と語った。

また、カーニー氏はトランプ氏に対して好意的な言葉も口にした。

「ドナルド、もし聞いているなら、私はとても感謝している。あれはとても素晴らしい心遣いだ」と述べ、トランプ氏を「非常に素晴らしいホストだ」と評した。

さらに、「念のために言っておくが、われわれはあなたにカナダの鍵を渡したとしても、ここであなたを撃つようなまねはしない。歓迎するつもりだ」と付け加えた。(c)AFP