【09月15日 KOREA WAVE】
JTBC「事件班長」放送画面キャプチャ(c)NEWSIS
JTBC「事件班長」放送画面キャプチャ(c)NEWSIS

ソウルの望遠漢江公園で7月下旬、自転車に乗っていた60代男性が転倒し首の骨を折るなどの重傷を負った事故で、事故の約2カ月前に施設の危険性が管轄自治体へ通報されていたにもかかわらず、改修が事故発生後まで後手に回っていた実態が明らかになった。高額な治療費に対し、自治体側の保険補償がわずかにとどまることも判明し、安全管理の遅れを巡る批判が広がっている。

男性は7月29日午前10時ごろ、望遠漢江公園へ向かう通路を走行中、地面に敷かれた老朽化した鉄板の隙間に前輪を取られて前方へ転倒。顔面からコンクリートに叩きつけられ、首の骨3カ所の骨折や脳振とうを負い、前歯を失った。通りかかった市民の通報で一命を取り留めたものの、医師からは「全身まひを免れたのは奇跡的」と告げられたという。

JTBC「事件班長」放送画面キャプチャ(c)NEWSIS
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JTBC「事件班長」の取材によると、男性が事故後に漢江公園事業所へ確認したところ、事故の約2カ月前となる6月2日の時点で、危険性の指摘と交換要請の公文書が麻浦区庁へ送られていたことが判明した。しかし、改修がなされないまま放置され、今回の重大事故につながった。男性が事故から約2週間後に訪れた際も、現場には問題の鉄板がそのまま残されていたという。

さらに、被害に対する補償の壁も浮き彫りとなった。男性は入院治療などで既に約300万ウォン(約32万円)を負担しており、今後の首の手術費として約800万ウォン(約86万円)以上が見込まれている。一方、現場の施設が公共施設賠償保険の対象外だったため、区庁から提示された保険金は自転車保険など計約60万ウォン(約6万5000円)にとどまった。

批判を受け、麻浦区庁側は釈明に追われている。同区庁はJTBCに対し「6月初旬に応急措置を取り、全面交換の手続きを進めていた」とした上で、問題の部材が特注品だったため製作に日時を要し、最終的な交換完了が事故後の8月5日にずれ込んだと説明した。

また、区庁側は男性に対して案内済みの安全保険に加え、国家賠償審議の手続きを利用できる旨を伝えたとしているが、危険を把握しながら事故を防げなかった行政対応の甘さに対し、疑問の声が上がっている。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News