北朝鮮・平壌の江東郡病院=労働新聞(c)news1
北朝鮮・平壌の江東郡病院=労働新聞(c)news1

【09月15日 KOREA WAVE】韓国政府が南北対話の再開に備え、北朝鮮・平壌の江東郡病院に診断や手術、治療に必要な医療機器166種類を支援する案を準備し、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁の免除承認も得ていることが明らかになった。

韓国野党「国民の力」のキム・デシク国会議員が統一省から提出を受けた資料によると、政府は北朝鮮の地方病院の近代化を支援する「保健医療協力パッケージ」事業の最初の対象として江東郡病院を選定した。

江東郡病院は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が重点的に推進する「地方発展20×10政策」に盛り込まれた保健医療施設建設構想に基づき、初めて完成した地方病院で、2025年11月に竣工した。

政府は同病院に診断や手術、治療に必要な医療機器166種類を支援する案を準備した。実際の支援は南北対話が再開し、北朝鮮側との協議がまとまった後に進められる見通しだ。

政府は医療機器支援に必要な対北朝鮮制裁の免除承認を得たほか、関連財源も確保している。

2017年12月に採択された国連安保理の対北朝鮮制裁決議2397号は、すべての産業用機械類について北朝鮮への直接・間接的な供給や販売、移転を禁止しているため、医療機器を支援するには制裁の免除が必要となる。

統一省は2026年5月、安保理傘下の対北朝鮮制裁委員会から人道目的の医療機器支援について制裁免除の承認を受け、8月には国会外交統一委員会の全体会議にも関連内容を報告した。

事業費には南北協力基金の「その他経済協力事業」の予算を活用する計画だ。具体的な事業方式や規模は今後、北朝鮮側との協議を経て決める。

政府関係者は「北朝鮮が応じれば、すぐに支援できるよう準備するという考えだ」と説明。迅速な支援に向け、制裁免除など必要な手続きを事前に進めているとした。

政府はこのほか、「4大平和交流プロジェクト」を中心に関連事業を準備している。「元山葛麻平和観光」では民間団体による平和観光の基盤整備活動を支援する公募事業を進めている。

「ソウル~北京高速鉄道連結」構想については中国とモンゴルに事業の趣旨を説明し、韓国鉄道技術研究院と協力している。広域豆満江開発計画と連携した事業では、観光や鉄道分野の協力プロジェクトを同計画の枠組みで提案するため、関係機関と協議している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News