大邱国際空港を訪れた外国人観光客(c)news1
大邱国際空港を訪れた外国人観光客(c)news1

【09月15日 KOREA WAVE】韓国の清州や大邱など地方空港で国際線が増え、外国人の入国者数も伸びている。ただ、国際線の拡大だけで地方空港が外国人観光客を地域へ呼び込む「訪韓観光の玄関口」になったとは言い難い。空港から地域へ移動し、観光して滞在できる環境づくりが課題となっている。

7月中旬の清州国際空港は、駐車場がほぼ満車で、出発ロビーも旅行客で混雑していた。東京・成田、大阪、福岡、名古屋、札幌、沖縄をはじめ、上海、延吉、台北、ダナン、バリなど19の国際線が運航されている。

しかし、搭乗口周辺を埋めていたのは夏休みを海外で過ごす韓国人が中心で、外国人の姿は目立たなかった。

空港関係者は、国際線の拡大に伴い日本、中国、台湾を中心に外国人の入国者が増えていると説明する。韓国観光公社によると、2026年1~5月に清州空港から入国した外国人は約5万人で、前年同期比114%以上増えた。

空港から地域への交通網も整備されている。タクシーやバスのほか、五松駅を経由して公州や扶余まで乗り換えなしで結ぶ「Cツアーバス」が運行されている。ただし、航空便の到着時刻とバスの時間が合わなければ待ち時間が発生する。

外国語対応の観光案内所もある一方、レンタカーには課題が残る。空港内のレンタカー窓口では外国語対応が難しく、外国人には市内の大手系列レンタカー会社などを利用するよう案内している。

大邱国際空港も同様だ。14の国際線が運航され、最近はグアム線も加わったが、搭乗口周辺の旅行客は韓国人が中心だった。1~5月に大邱空港から入国した外国人は約4万6000人で、こちらも増加傾向にある。

大邱では空港や東大邱駅などの交通拠点と安東、慶州、浦項などを結ぶ広域型の需要応答交通の導入も進められている。多言語案内や観光商品の一括予約など、外国人向けの利便性向上も計画に含まれる。

一方、江原道の襄陽国際空港は様相が異なる。国際線施設は整っているものの定期国際線は途絶えている。中国・煙台との路線はあるが、韓国人旅行客を乗せたチャーター便で、外国人観光客が襄陽空港から入国する路線は事実上ない。

現在は上海線の年内就航を目指して航空会社と協議しており、自治体による航空会社へのインセンティブや観光商品の開発なども検討されている。

韓国文化体育観光省のキム・ジンヒ国際観光課長は「3000万人が訪れる観光大国に成長するには、ソウル、済州、釜山に集中した観光地と滞在地域を全国へ広げる必要がある」と指摘した。

そのうえで「地方観光地の認知度向上や国際線の拡充とともに、地方旅行商品の拡大、交通、宿泊、案内、決済など受け入れ態勢を改善する好循環をつくることが重要だ」とし、地方国際空港を中心とした総合的な支援策を整える方針を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News