米、宇宙空間に兵器配備 宇宙軍初めて認める
このニュースをシェア
【9月15日 AFP】米宇宙軍は14日、米国が宇宙空間に兵器を配備していることを明らかにし、軌道上にこうした能力が存在することを初めて公式に認めた。
米宇宙軍の報道官は声明で、「米国は、敵対勢力の行動から米軍を防衛する能力を持つ、軌道上の宇宙制御兵器を保有している」と述べた。兵器の具体的な内容については明らかにしなかった。
声明は、「宇宙制御には、宇宙領域で競争し、これを制御するために必要な任務分野が含まれる。敵対勢力の能力に影響を与えるため、物理的・非物理的な手段を用いる」と説明。「これらの能力は攻撃と防御の双方の目的に使用できる」とした。
米国の地政学上の二大競争相手であるロシアと中国は、いずれも宇宙における米国の権益に潜在的な脅威をもたらしている。
米宇宙軍によると、中国は「軍の近代化戦略の一環として、宇宙および対宇宙能力を開発・運用」している。一方、ロシアは「宇宙を戦闘領域と捉え、将来の紛争では宇宙における優位性が決定的な要因になると考えている」という。
宇宙の軍事利用の歴史は、宇宙開発競争そのものと同じくらい古い。1957年に旧ソ連が人工衛星スプートニクを軌道に投入すると、米ソ両国は衛星を武装化する方法と破壊する方法の双方について研究を始めた。
かつて最大の懸念となっていたのは宇宙への核兵器配備だったが、米ソをはじめとする各国は1967年に宇宙条約に署名し、大量破壊兵器を軌道上に配備することを禁止した。
それ以来、ロシア、米国、中国、インドは、この条約の枠外で宇宙空間における戦闘手段を模索してきた。その中には、軍事通信や監視、航法に不可欠な他国の衛星を標的とする手段も含まれる。(c)AFP