ハンファオーシャンが開発した浮体式データセンター(FDC)の模型 (c)KOREA WAVE
ハンファオーシャンが開発した浮体式データセンター(FDC)の模型 (c)KOREA WAVE

【09月15日 KOREA WAVE】韓国の造船大手HD現代、ハンファオーシャン、サムスン重工業は14~17日、タイ・バンコクで開かれる「ガステック2026」に参加し、人工知能(AI)データセンターやガス生産設備、船舶のデジタル技術などを公開する。世界の海運会社やエネルギー企業に新技術を紹介し、船級認証の取得や事業協力を進める。

韓国メガ・ニュース(MEGA News)のリュ・ウンジュ記者の取材によると、HD現代は、HD韓国造船海洋やHD現代重工業などグループ5社が共同ブースを設ける。液化天然ガス(LNG)運搬船の機関運用を支援するAIソリューションの認証を取得するほか、米国船級協会(ABS)、シーメンスとデジタルツインを活用したアンモニア燃料船の安全性評価技術を共同開発する。

風力を補助動力として使うLNG運搬船も展示する。船員の居住区を船首側に移して甲板スペースを確保し、風力補助推進装置を配置する設計で、2025年の基本承認に続き、2026年はロイド船級協会(LR)の図面評価を受ける予定だ。貨物タンクを通常の4基から3基に減らした17万7000立方メートル級LNG運搬船も紹介する。

ハンファオーシャンは、自社開発した60メガワット級の浮体式データセンターを初公開する。海上で発電し、海水を冷却に利用する設計で、陸上データセンターが抱える電力や用地、冷却の問題を補う狙いがある。設備をモジュール化し、設置場所や顧客の要望に応じて発電方式やサーバー、容量を調整できる。ABSから概念設計の基本認証を取得している。

サムスン重工業は、海上で天然ガスを生産、液化する浮体式LNG生産設備(FLNG)を中心に展示する。独自開発した天然ガス液化システム「SENSE」をFLNGの上部設備に適用する構想で、15日にABSとLRから概念設計の基本認証を受ける予定だ。米国企業とは、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)やFLNG事業で協力を拡大する。

3社はいずれも従来の船舶建造技術を基盤に、エネルギー生産やデータインフラ分野まで事業領域を広げる姿勢を鮮明にしている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News