直近4週間のインフルエンザと新型コロナウイルスの入院患者数の推移(c)MONEYTODAY
直近4週間のインフルエンザと新型コロナウイルスの入院患者数の推移(c)MONEYTODAY

【09月14日 KOREA WAVE】韓国でインフルエンザと新型コロナウイルスの患者が相次いで増加し、2つの感染症が同時に流行する「ツインデミック」への懸念が高まっている。防疫当局はインフルエンザの流行注意報を前シーズンより1カ月以上早く発令し、感染リスクが高い人のワクチン接種日程を調整することも検討している。

韓国疾病管理庁は21日に予定するインフルエンザの国家予防接種を前に、免疫機能が低下している人など高リスク層を対象とした接種日程の調整を検討している。

疾病管理庁の関係者は「接種日程の調整について具体的な対象者や詳細な日程を協議している」と説明。「ワクチンの供給日程や専門家の意見などを総合し、来週決定する予定だ」と述べた。

8月末からインフルエンザの流行が続いていることを受け、疾病管理庁は11日午前0時、流行注意報を発令した。2025~2026年シーズンは2025年10月17日に発令されており、今回は1カ月以上早まった。

感染症の定点観測統計によると、病院級医療機関のインフルエンザ入院患者は、第33週(8月9~15日)の78人から第36週(8月30日~9月5日)には300人となり、200人以上増加した。

第36週のインフルエンザ様疾患の患者は外来患者1000人当たり25.3人で、2025年同期の6.6人を大きく上回った。新型コロナの入院患者も第33週の57人から第36週には193人となり、約3.4倍に増えた。

医療界では、インフルエンザの流行時期が例年より早いうえ、新型コロナの入院患者も増え続けていることから、ツインデミックを懸念する声が出ている。

ソウル大学病院感染内科のパク・ワンボム教授は「3日以上高熱が続き、解熱剤を服用しても熱が下がらない場合や、呼吸困難、胸の痛み、チアノーゼなどの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診する必要がある」と説明した。

一般的な風邪とインフルエンザ、新型コロナは症状が似ているものの、それぞれ特徴が異なる。風邪は鼻水やくしゃみ、38度以下の微熱などから徐々に始まることが多い。一方、インフルエンザでは高熱や頭痛、悪寒、筋肉痛、全身の倦怠感が突然現れる。新型コロナは風邪と似た症状に加え、嗅覚・味覚の異常や呼吸困難を伴う場合がある。

大韓小児青少年病院協会のチェ・ヨンジェ会長は「子どもなどの高リスク層は、インフルエンザ流行注意報の発令期間中、検査を受けなくても医師の判断で抗ウイルス薬を処方した場合、健康保険が適用される」とし、受診を先延ばしにしないよう呼びかけた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News