韓国ゲーム大手スマイルゲート創業者、離婚で約2兆5500億ウォンの財産分与…過去最大規模
このニュースをシェア
【09月14日 KOREA WAVE】韓国ゲーム大手スマイルゲートのクォン・ヒョクビン最高ビジョン提示責任者(CVO)の妻が起こした離婚訴訟で、裁判所が離婚請求を認めた。クォン氏は韓国で過去最大規模となる約2兆5500億ウォン(約2750億円)の財産を分与することになった。
ソウル家庭裁判所は9日、妻が起こした離婚訴訟の判決で、夫婦関係が修復できないほど破綻していると判断した。一方、責任は双方にあり、その程度も同等だとして慰謝料請求は棄却した。
財産分与では、クォン氏が保有するスマイルゲート株式の35%を現物で妻に渡し、さらに650億ウォン(約70億円)の現金を支払うよう命じた。クォン氏が保有する株式の評価額7兆1049億ウォン(約7673億円)のうち、約2兆4867億ウォン(約2686億円)相当を分与することになる。
妻側は当初、財産の50%を求めていたが、裁判所は分与割合を35%とした。裁判長は、スマイルゲートの設立や経営ではクォン氏個人の事業能力や経営判断が会社の成長に決定的な影響を与えたとして、クォン氏の貢献度をより高く評価した。
一方で、妻がスマイルゲートの前身企業の株式を一部保有し、取締役や代表取締役として登記されていたことや、長期間にわたり家事と子育てを担ったことなども考慮した。
クォン氏は大学時代に知り合った妻と2001年に結婚した後、スマイルゲートを創業。妻は設立当初の資本金5000万ウォン(約540万円)のうち30%の株式を保有していた。創業初期に妻の実家から経済的な支援を受けたことも認められた。
ただ、スマイルゲートの売り上げを兆ウォン規模に成長させたオンラインシューティングゲーム「クロスファイア」の成功は、今回の財産分与では考慮されなかったとみられている。同社は2004年に同作の開発に着手し、2006年に発売。中国で大ヒットし、会社の規模を拡大させた。
妻がスマイルゲートの代表として登記されていたのは2002年7月4日から11月14日までで、2005年3月29日から12月1日までは取締役を務めていた。「クロスファイア」が成功した時期とは重ならない。
今回の判決によって、スマイルゲートの経営権に直ちに問題が生じる可能性は低いとみられる。クォン氏はグループの持ち株会社スマイルゲートホールディングスの株式を100%保有しており、一審判決通り35%を分与しても65%を保有することになる。
双方が控訴するかは明らかになっていないが、法曹界やIT業界では双方が控訴するとの見方が出ている。二審や最高裁で判決が確定するまでは、クォン氏の現在の支配構造が維持される。
クォン氏側の代理人は「婚姻関係が破綻したとの裁判所の判断については多少残念だ」としたうえで、「判決文を検討し、今後の手続きについて協議して控訴するか決める」と説明した。
スマイルゲートは「大株主の個人的な事情について会社から特に申し上げることはない。会社はこれまでと変わらず本来の業務に忠実に取り組んでいく」としている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News