北朝鮮・清津の石油タンク4基から7基に増加…韓国研究機関、ロ朝交易拡大に伴う変化を分析
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【09月14日 KOREA WAVE】北朝鮮とロシアの交流・協力拡大に伴って交通・物流のつながりが強まり、ロシアに近い北朝鮮の代表的な工業都市、咸鏡北道清津で石油貯蔵施設の増設や製鉄所の設備拡充、港湾の物流活動増加が確認された。
韓国統一研究院がまとめた報告書によると、衛星写真から清津沿岸の石油貯蔵施設や近隣の金策製鉄連合企業所、港湾で活発な変化が観察された。
報告書は、こうした変化をロ朝経済協力の直接的な結果と断定することはできないとしながらも、両国間の石油や物資の移動が拡大する時期に、清津の産業、港湾、エネルギー部門で同時に変化が起きている点に注目した。
衛星写真を分析した結果、清津沿岸の石油貯蔵タンクは2024年3月の4基から2025年8月には7基に増えた。2026年8月の画像では、タンク周辺に配管とみられる白い線状の構造物も確認され、石油の保管や利用に必要な付帯設備も整備・拡充された可能性がある。
かつて清津で水産業や運送業に従事していた脱北者は、これらのタンクについて、港から運び込まれた精製油を保管する施設だったと証言し、石油は主にロシアから入ってきたと説明した。別の脱北者は、2019年ごろには貯蔵施設を十分に満たすほど石油が入ってくるケースは珍しかったと証言した。報告書は、現在の石油貯蔵施設の増設について、過去とは明確に異なる変化だと評価した。
ロ朝間の石油輸送そのものも大幅に増えたと分析されている。米戦略国際問題研究所(CSIS)の衛星写真分析によると、両国の協力が本格化した2024年4~7月、豆満江駅で確認された石油タンク貨車は平均76両、最大91両だった。2023年半ばには10両未満だった。
現地写真でも、2023年に豆満江駅周辺で約13両だった貨車が2026年には25両まで増え、石油タンク貨車とみられる円筒形貨車の割合も高まった。
報告書は、鉄道で運び込まれる石油について、かつてのような原油ではなく、ロシア産の精製石油製品とみられると分析した。すでに精製された石油なら北朝鮮国内で精製する必要がなく、より使いやすいという。
金策製鉄連合企業所では、2022年まで目立った活動が確認されなかった第1、第2溶鉱炉周辺で2024年に施設の新設が進み、複数の場所で煙や蒸気も観察されたことから、一部設備が稼働していると分析された。2025年の衛星写真では、溶鉱炉の煙突が新たに整備された様子も確認された。
製鉄所内の複数の資材置き場には黄褐色や灰色の物質が大量に積まれ、以前は比較的空いていた港湾埠頭の背後地にも2025年から黒いばら積み物資が大量に置かれている。衛星写真だけでは物質を特定できないものの、報告書は色や保管形態、周辺の産業施設などから、石炭やコークス系の工業原料または燃料の可能性を指摘した。
報告書は、ロシアから流入する石油や物資が北朝鮮の生産基盤と結び付いている状況について、ロシアが北朝鮮の産業活動を支援する動向ともみられると分析。今後はロ朝間の交易規模だけでなく、北朝鮮の主要工業都市における生産や稼働状況の変化もあわせて注視する必要があるとした。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News