北朝鮮は「敵対的な二国家」宣言の6年前から「民族」を排除…研究で判明
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【09月14日 KOREA WAVE】北朝鮮が2023年12月に南北関係を「敵対的な二国家」と規定する少なくとも6年前から、朝鮮労働党機関紙で「民族」や「統一」に関する表現を減らし、「国家」や「党」を前面に出す言説の再編を進めていたとの分析が示された。
光云大学AIメディアソリューション学科のリュ・ヒョンジョン博士は8日、北韓大学院大学で開かれた学術会議で研究結果を発表した。
リュ氏は2012年1月から2024年12月までに朝鮮労働党機関紙に掲載された社説や論説、評論など、主張を中心とした文章1万4223件を機械学習の一種である「通時的単語埋め込み」の手法で分析。各単語とともに現れる周辺語を時期別に比較し、使用頻度や意味の変化を追跡した。
分析によると、キム・ジョンウン氏の政権下では、外部に向けた言葉の比率が2012~2014年の69%から2018~2020年には49%、2022~2024年には23%へ低下した。一方、内部に向けた言説は同じ期間に31%から51%、77%へ上昇した。2019年の米朝首脳会談決裂後、内部結束を重視する方向が強まったという。
言説の中心も理念から党や制度へ移った。制度による統合を示す語彙の比率は政権初期の33%から2018~2020年に50%、2022~2024年には58%に拡大した一方、理念による統合を示す語彙は43%から26%へ縮小した。
特に「民族」から「国家」への変化は、2023年の「二国家論」宣言より前から表れていた。「同族」の使用回数は2017年の582回から2018年には156回へ急減。「わが国家」は2016年の18回から、北朝鮮が「国家核戦力の完成」を宣言した2017年には354回へ急増した。2019年には国家関連の語彙が民族関連の語彙を上回った。
2012~2014年と2022~2024年を比べると、「南朝鮮」は6233回から44回へ99%以上減少。「北南関係」と「わが民族同士」は姿を消し、「祖国統一」も2225回から1回に減った。一方、「わが国家」は8回から2028回、「党決定」は1回から491回、「忠誠心」は2回から255回へ増えた。
リュ氏は、こうした変化について、核保有を既成事実化した北朝鮮が従来の「民族・統一・先軍」を中心とする言説から離れ、「国家・党・制度」を軸に新たな国家の形を構築してきた過程だと分析。「敵対的な二国家論を宣言する少なくとも6年前から、北朝鮮の国家の枠組み自体が変わる流れが表れていた」と説明した。
同じ学術会議では、北韓大学院大学のチェ・ソニョン博士が、北朝鮮による米国、韓国、中国、ロシアへの認識の変化を分析した。韓国については「敵と同族」が共存する構造から、同族としての認識を捨てた「第1の敵対国」へ変化。米国は体制への脅威の根源と位置付け、中国については「血盟」と「大国主義国家」という相反する認識が併存しているとした。ロシアへの認識は「解放者」から「社会主義の裏切り者」「友好的な隣国」を経て「血盟」へ変化したと分析した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News