韓国初、100%AI制作の長編商業映画「スティールレイ」…10月公開へ
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【09月13日 KOREA WAVE】100%人工知能(AI)ツールで制作した韓国初の長編商業映画「スティールレイ」が、10月に公開される。制作期間は6カ月未満、制作費は10億ウォン(約1億1500万円)未満で、AIによって映画制作の費用や期間を大幅に抑えられる可能性を示す作品となった。
ソウル・竜山の映画館で7日、試写会と記者懇談会が開かれた。作品は、AIによる自律判断ロボットが人間を脅威とみなしたことから始まるSFアクション映画。ロボットの異常に気付いた開発者の父親が連れ去られ、主人公が父親の開発した戦闘スーツ「スティールレイ」を身に着けて戦い、ウイルスの危機から人類を救う物語だ。
上映時間は90分で、CGを使わず、動画生成AI「シーダンス」を中心に「クリング」「ヒックスフィールド」「グーグル・ビオ」「OOWA」「スノ」などの生成AIツールを活用した。
静止した場面では実写に近い映像となっており、人物のしわなども細かく表現されている。主人公の顔も比較的一貫性が保たれ、AI映像で不自然になりやすい指の表現も目立たない。一方、動きのある場面では解像度にばらつきがあり、動作やアクションに不自然さが残った。衣服のファスナーやロボットの半導体基板など、細部の表現が崩れる場面もあった。
制作会社によると、制作費は10億ウォン未満、制作期間は6カ月未満だった。アイノスタジオのハム・スルギ代表は、生成AIツールに5億~6億ウォン(約5700万~6900万円)を費やしたと説明。「韓国ではこのようなSFヒーロー作品が制作されたことがなかった。90分間で可能性を証明し、実際の市場で事例を作りたかった」と語った。
ハム代表は、90分の物語を維持することに重点を置いたとし、「15秒のカットをつなぎ合わせて90分を作るまでに、採用した成果物は約1万3000個だった。捨てた成果物も1万3000個以上だった」と明かした。
俳優でAIクリエーターでもあるソル・ウイン監督は、制作で最も難しかったのは環境の不確実性だったと説明した。生成AIツールの多くが海外を基盤としているため、ツールの更新や価格政策によって制作日程や制作費が大きく左右されると指摘した。
作品は完成度に課題を残すものの、従来より大幅に少ない費用と期間で長編SF映画を生み出せる可能性を示した。国家AI戦略委員会のハ・ジョンウ副委員長は「既存の創作エコシステムとともに成長できる方法を作らなければならない。AI映画が既存のコンテンツ制作を100%代替することはない。市場が分かれ、楽しむコンテンツの種類も変わっていくだろう」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News